2011年11月 8日 (火)

石の宝庫いといがわ石展

Img_4556 赤れんが車庫の一部部材保存が決まり、解体されてしまってから、気分的にはすこし、赤れんがものからは距離をとってきたような気がします。
 一部が新駅に使われることになったとはいうものの、やはり、思えば切ないもの。

 でも、久しぶりに、一部ながらごろんとした「ヤツ」に遭遇すると、なんだか旧友と再会したような気持ちになります。

 旧松沢薬局さんで開催中の「石の宝庫いといがわ石展」。入り口にでっかく、赤れんが車庫のかけらがひとつ鎮座しています。
 切ない思いであの建物を見送った方たちは、ぜひお出かけを。

 他にも、色鉛筆での精密な石の絵(言われるまで気づかなかったけれど、あらためて見せて頂くと、本当に見事です)や、今となってはなかなか拾うことのできなくなった、ラベンダー色の大きな翡翠などの展示もあります。

 そういえば、こちらで石のお話をしていたときに、「最近、軽トラで乗り付けて、『拾う』なんてもんじゃない量の姫川薬石をがさっと持って行く人たちがいる」なんて話も出ていました。いろんな石があるこの土地へ、石を拾う散歩に来てくれるのはうれしい。でも、「そういう」ひとたちは、ご勘弁願いたいなぁ。
 石は、長い時間の成果物。われわれ人間のタイムスケールでは、また増やすことはできないものなのだから。

2011年11月 7日 (月)

大切に使われてきた機械

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 糸魚川駅近くの商店街で今年もはじまった「街なかコレクション」。
 昨日、ちょこっとだけ除いてきました。

 まずは、写真撮りとしての敬意を表して、クラシックカメラを展示している畑亀酒店さんへ。

 こういうカメラを見ると思うのだけれど、写真というのは、ホビーなのだなということ。なんとなく、胸が騒ぐんですよね。
 日ごろは、シャッターの音とか触ったときの質感とか、そういうものは気にせず使っていますが、でも、そういうものへの憧れは、自分の中には確かにあるのだろうな、と。
 そして、そういう感覚に出会うと、「なんだ、自分もまだまだ青いじゃん」とか、妙にうれしくなってしまったりもするのです(笑)。

 昨日紹介した旧倉又茶舗さんの藤木節子さんのステンドグラス展示も見せていただいてきました。「ステンドグラスって、こういうものだよね」という僕の中の印象からはずいぶんと離れたしっとりとした和の雰囲気の作品も多くて、これもまた発見でした。町屋造りの建物の二階、ほのかな常夜灯の部屋に浮かび上がる桜の季節をモチーフにした大型作品の雰囲気も。
 よく、なにかの組み合わせが素敵なときに、安易に「コラボレーション」と紹介している文章がありますが、素直に「町屋とステンドグラスのコラボレーション」と書きたくなるような、そんな相乗効果が、そこにはありました。雨で部屋が暗かったこともあっての印象だと思うのだけれど、晴れの日、天窓から注ぐ光の間接光で見せていただくと、また印象が変わるのではないかな。

 ちっちゃい子どもと行ったのですが、子どもは「!」と思うとすぐに触ったり手に取ったりしたがるので、こういう作品がならぶ場所には危険すぎることもあって、すぐに失礼してきちゃったのだけど、今度また、ゆっくり見せていただこうと思います。

 お近くの方は、ぜひ。

2007年10月24日 (水)

準備

Img_4696 街なかコレクション開催中の糸魚川駅前界隈。自転車での通勤途中に、ドラム缶軽トラを発見しました。

 毎朝、足湯のためのお湯、こんな風に持ってきていたんですね。この日は、能生の柵口温泉のお湯。子供のおむつかぶれには効果覿面で、ずいぶん通った覚えがあります。

 この足湯も、あと数日で終わり。残念ながら加温のための仕組みが業務用じゃなくて能力不足なこともあって、夕方にはぬるかったりもしますが、午前中のお散歩の方はぜひ。

2007年10月17日 (水)

火曜日は定休日だけど

Img_4467 糸魚川の駅前商店街は火曜定休のお店が多いので、ちょっとさみしい火曜日の「街なかコレクション」。でも、中にはやっているお店もあります。今日の写真は、山呉さんの店頭のギャラリー。ちょうど店じまいの頃、カメラを構えていたら、ちょっと手を休めて待っていてくれました。笑顔で「いいのが撮れましたか?」と言っていただいた店員さん、こんな写真ですいません。

 家に帰ると、母が大久保さんのお座敷で食べてきた昼食の話を聞かせてくれました。このイベント期間中、前日予約すると、大久保、春よし、鶴来家の3つの料亭のお座敷で、1,500円の会席弁当がいただけるんだとか。絵手紙のお友達と行ってきたらしいのですが、ずいぶんと優雅なお昼だったらしいです。うらやましい。

 そんなわけで、イベント盛りだくさんの週末以外にも、あちこちで、街の散歩が楽しい展示を見つけられます。ぜひ、お散歩を。

 お供のマップは、こちらから。

2007年10月15日 (月)

ロの字の角で

Img_4433 「街なかコレクション」開催中の糸魚川駅界隈。通称?「ロの字」の北東端の雁木の下に、小さい足湯があります。

 能生の柵口温泉のお湯とホテル糸魚川のお湯が日替わりで入っているらしいこの足湯、日曜日は、ホテル糸魚川のお湯でした。

 残念ながらすこし寒い日の夕方だったこともあって、加温装置の力足りず、足「湯」と言うにはちょっとぬるい温度でしたが、ちゃんととなりにタオルが用意してあったりと、用意なくふらりとやってきたひとが足を休めることができるようになっていたりもします。

 そういえば、この間かみさんとコドモが、港区民祭りなるものに行ってきたのですが(かみさんの実家の近所なのです)、あとで話を聞いていいなと思ったのが、、「ありがとう」と大きな声で言うともらえる綿あめ。お金払ってもだめ。その子が「ありがとう」っていえないと、もらえない。そして、その「露店」は大人気だったりするんだそうです。ほかにも、あまり目新しいものがあるわけでもなく、テキ屋もいないのに、たくさんの人が集まる「祭り」。この足湯もそうだけれど、関わる人たちのちょっとしたアイディアと気持ちで、いごこちの良さはかわるんだろうなと、そんなことを考えながらぼぉっとした、日曜の夕方なのでした。