石の宝庫いといがわ石展
赤れんが車庫の一部部材保存が決まり、解体されてしまってから、気分的にはすこし、赤れんがものからは距離をとってきたような気がします。
一部が新駅に使われることになったとはいうものの、やはり、思えば切ないもの。
でも、久しぶりに、一部ながらごろんとした「ヤツ」に遭遇すると、なんだか旧友と再会したような気持ちになります。
旧松沢薬局さんで開催中の「石の宝庫いといがわ石展」。入り口にでっかく、赤れんが車庫のかけらがひとつ鎮座しています。
切ない思いであの建物を見送った方たちは、ぜひお出かけを。
他にも、色鉛筆での精密な石の絵(言われるまで気づかなかったけれど、あらためて見せて頂くと、本当に見事です)や、今となってはなかなか拾うことのできなくなった、ラベンダー色の大きな翡翠などの展示もあります。
そういえば、こちらで石のお話をしていたときに、「最近、軽トラで乗り付けて、『拾う』なんてもんじゃない量の姫川薬石をがさっと持って行く人たちがいる」なんて話も出ていました。いろんな石があるこの土地へ、石を拾う散歩に来てくれるのはうれしい。でも、「そういう」ひとたちは、ご勘弁願いたいなぁ。
石は、長い時間の成果物。われわれ人間のタイムスケールでは、また増やすことはできないものなのだから。
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