「有終の美」にはしたくない
今日は、上越サッカー協会の「上越選手権 中学生の部」の2週目。
一人カゼ欠で交代なし10人のチームですが、糸魚川FC U-15は優勝です。日頃、こどもの顔の写真は載せないのですが、まあ協会のサイト等にも掲載されているので、今日はご勘弁いただいて(笑)。
さて。
糸魚川で、中学生がサッカーできる場所は限られています。
4校ある中学校のうちサッカー部があるのは1校のみ。そして、残り3校の子がサッカーをするとすれば、市域唯一のクラブチーム、糸魚川FCに入るか、平日夜の送迎を覚悟して隣町のチームにいくしかありません。
1~3年生で「ひとり欠ければそのまま少ない人数で出るしかない」糸魚川FC U-15ですが、3年生が卒業すると残りは3人。来年の春に入ってくる一年生の数によっては、単独で試合ができなくなってしまいます(そして、今のところの見込みでは、小6の子でサッカーをやっている子が全部はいってきても、11人にはなりません)。
何度か、このブログでも書いてきていますが、僕らは「子どもがたまたまサッカーをやりたいと言ったときに、地域に環境があった」のでサッカーすることができた。すばらしい指導者の方にも恵まれた。だから、僕らの子の下の年の子たちにも、おなじ環境を残したまま卒団していきたい。思いはそこに尽きます。
今までであれば「中学からスポーツをはじめる」受け皿としては、部活というものがありました。
でも、今年からすこしずつこの地域でもはじまっている「中学部活動の地域への移行」で、どんどん中学部活の選択肢は減り、最終的には「中学部活」というもの自体は、10年もしないうちになくなってしまう可能性があります。そうなると、「中学から、高校からはじめる」という子たちがいなくなり、競技人口としては小学校の時が最大でどんどん減る一方。競技的な活動をする子の体験は残るかもしれませんが「トップアスリートにはなら(れ)なくてもいいからそのスポーツをやりたい」という子たちの受け皿がどんどん薄くなります。
だからこそ、中学校に入る子と、地域のクラブチームの間をうまく取り持って「中学からはじめるという選択肢があるよ」ということを、もっといろんな場面で伝えたいのです(と、市のスポーツ係サンで何度となく強調して、とても煙たがられています(苦笑))。
この優勝を「最後の優勝」にしないために。いろんなわるあがき、続けていきたいと思います。
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