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2022年11月 5日 (土)

循環

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 最近のSDGsの盛り上がりには、個人的にすこしうさんくさい気持ちを持ってしまう部分があります。
 もともと、省エネも循環型社会もいいと思うひとは多く、できることは心がけている。ただ、なかなかやりにくい分野に「SDGs」という看板と「ここにコミットすることが得」という自動的にまわる損得のエンジンをつけた知恵のあるひとがいて、結果的に心がけではまわりにくかったことがもう少し力強くまわるようになった。自動化を力強くした結果、いろいろと「え、それほんとに持続可能な社会のためのこと?」というようなことも増えはしたけれど(たとえばEVを推進することは将来必要な発電量を押し上げるがそのための発電所増設は語られず、一方で低公害対策を施した最新型の石炭プラントは石炭であるという理由でRejectされる、など)、それはSDGsがあってもなくてもあるパワーゲームという意味では大差はないわけで。

 だから、SDGsの動きに異議申し立てするわけではなく、おおいにアグリーなのだけれど、一方で、こういう「循環」はあの概念の中にいる人たちからは時に抜け落ちがちになる。そんな気もするのです。

 子を残すために必死に帰ってきて、力尽きた鮭。この季節ならではの「ごちそう」にありつく烏。
 これもまた、循環のひとつの形。

 鮭は自らのこどもを見ることのない生き物なわけで、この季節彼らを見ると、いろんなことを考えます。
 そんなこんなで、今日もおつかれさまでした。

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