チューリップハット
ひとつだけ残しておいたゴーヤがとうとうはじけました。
赤い種の周りのゼリー部分が甘い!。
さて、今日はシベリア抑留で亡くなられた方の名簿を読む催しの最終日。
ちょうど、東京で打ち合わせが1本あったので、そのあと寄ってきました。
実際に戦争を体験された方の体験談は、重く、本当に考えさせられます。ただ、時々思うのは、自分の祖父祖母が大人として当時を経験していて、親もかろうじてコドモの頃の戦時体験があるという家で育った自分の世代と、その下の世代ではまた受け取り方がちがうのではないか。
深夜、名簿を読んでくれていた若い学生さんが「もっとおこったことやひどい目にあわれた方の立場にたって感じたいのだけれど、どうしても実感が…」と言われている部分も、なんだかわからなくはないのです。
そして、当時の体験を今のひとに伝えるためには、もちろん「こんなに酷いんだ。だからやっちゃだめなんだ」を体験したひとの生の体験として伝えることも大切なのだけれど、別のアプローチ。つまり「あのとき酷い目にあったひとたちは、目の前で体験談を話してくれている重厚なご老人ではなく、コンサートにいったりおいしいものたべたり恋をしたり学校にいったりする世代のひとたちだったのだ」ということから進んでいくという手もあるのではないか、と。
今回の催しにあわせて、多摩大学の学生さんたちが、VRでのぞき込む「バーチャル収容所」を作ってくれました。正直なところ、最初は「ゲームじゃないんだよ」といった感想を持ったりもしたのだけれど、今となっては「そういうつなぎ方も模索するほうが、ずっと伝わるのかもしれない」と思っています。
興味をお持ちの方は、ぜひ。
シベリア強制収容所再現ワールド
https://2020redress.wixsite.com/46hourszoom
それにしても、お昼近くまで糸魚川にいて、そこから関東に移動。打ち合わせして、その日のうちに戻ってきて家で寝られる。
こういう感覚は、COVID-19前まではごく普通のことでした。
今日は、Zoomと並んでよく使われているリモートミーティングのツール、Teamsの大規模トラブルがあったり、西日本中心にインターネットの障害があったりといろいろ「リモートのしんどさ」が出た日でもあります。こういう「必要だから、行く」を、かつてはやっていたんだなということを実感として思い出したという意味でも、記憶に残る日になりました。
では、おやすみなさい。
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