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2021年12月15日 (水)

ぽたぽただいこん

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 もうウチではタクワンを漬けなくなって久しいのだけれど、僕が小学校を卒業する40年くらい前までは毎年冬に大きな木樽に2つくらい漬けていました。大根は庭の畑で育てていたし、それを干すのもウチの壁面一杯に木を組んでぶらさげていました。11月の終わりくらいの日曜日に半日かけて抜き、洗い、しばって干すのも年中行事なら、その2週間後くらいに干してある大根をみんなおろし、葉と実に切り分けて、より「ぽたぽた」になるように車庫でみんな車座になって大根を揉むのも年中行事。
 このあと、餅つきと伸し餅・鏡餅作りがあり、神棚掃除があり・・・と、年越しに向けてのいろんな作業が順番を待っていて、問答無用で年末感が加速していった。そんな気がします。

 こんなにたくさんタクワンを漬け、野沢菜を漬け、白菜を漬け、野菜を畑に埋け…とやっていたのは、裏返せば「冬は生鮮野菜が手に入りにくい」から。秋の終わりに「越冬野菜」の注文取りがまわってきたりするのも、風物詩でした。

 考えてみれば、今は冬でもキュウリもトマトも店に行けばあたりまえに売っているから、その分「どかんと買って保存しておく」ようなことはなくなりました。それだけ昔は「冬を越す」ことが、大変なことだったのだなあ。そんなことを思ったりもするのです。

 さて、それではみなさん、おいしいお昼ゴハンを。

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