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2021年2月 7日 (日)

再生

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 もう20年も前に亡くなったうちのオヤジは、若い頃山に翡翠を探しに行くのに妙に凝っていた頃があったそうです。
 糸魚川に翡翠がある渓谷があるぞということになってから、保護指定されて採ってはいけなくなるまでの短い期間の趣味。その後も家にある石を自分で細工して、いくつかものを作ったりしていたようです。
 数年前、娘の勉強部屋に部屋を明け渡したときの掃除で、戸袋の下の収納から根付が2つ出てきました。石はオヤジが掘って磨いたらしいもの。全面がきれいになっているわけではなく、でこぼこした場所もある素人の造り。それをご近所の翠宝堂さんの先代のオヤジさんに根付にしていただいたもののようでした。じゃ、携帯ストラップにしようかということで、娘と自分でひとつずつ。しばらくつけていたのだけれど、なにせ加工してからおそらく30年は経っているもの。しばらくしたら石から紐が外れてしまったので、なくさないようにこの2年くらいしまってありました。
 どうも、娘は石にまつわる大学にいきたいらしく、二次試験前に「この石をちゃんと持っていきたい」と言い出しました。どこで直して貰おうかなとあちこち聞いていたのですが、先日翠宝堂さんに御願いしたら引き請けていただき、今日こんな感じで仕上がってきました。

 上のところを少し削り、あらためて前のよりすこし丈夫な紐をつけてもらった根付け。
 オヤジと、翠宝堂の先代と今のオヤジさんと。助けをもらって、もうじき二次試験シリーズ。うまくいくと、いいなあ。
 親はまあ、なにもできないので祈るばかりなのです。

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