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2020年7月17日 (金)

青信号はちいさくて

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 日本海に沈む夕陽は、条件がいいときには水平線の上で緑色になることがあります。
 昨日は、水平線まぎわに雲があったこともあり、そんなことはないだろうなあと思っていたのだけれど、きえる瞬間、ほんの点のようになっているときに、ほのかな緑になりました。なんだか、ちょっといい気分。
 グリーンフラッシュは、もっと大きな部分が緑色になる瞬間を見るためにはかなり条件が揃わないといけないのだけれど、こういうカケラを見るのであれば、雨上がりの空気の澄んだ日の夕方、しかも日差しの強い夏頃にはそこそこよく見られる気もします。

 さて。

 僕がこの「グリーンフラッシュ」の存在を知ったのは、新潟県の反対側の果て、瀬波温泉の旅館に飾られていた写真ででした。
 毎日のように海に沈む夕陽は眺めている生活だけれど、強く輝く太陽をじっと見るなんてことはしないし、なにより赤く染まる夕陽自体が「いつものこと」なので、たぶんなんどとなく見ていたはずなのに、気付かなかったのです。

 出かけた先では、なんだか発見がある。そして「見つけられた目」を使うと、地元でもなにかちがう発見ができる。だから、旅は楽しいし、なんとなく遠出に二の足を踏んでしまう今の時期は、なかなかしんどいな、と。

 Go To Travelキャンペーン。いろいろ言われているけれど、いいんじゃないでしょうか。
 喉から手が出るほどお客さんがほしい宿泊施設のみなさんも、たくさんCOVID19罹患者の方が出ているエリアからの宿泊予約は、断腸の思いで断っておられるようです。宿のまわりのひとを不安にさせたり、感染の拡大起点になったりすることを避ける努力は、そういったみなさんは「お上に決めて貰って」ではなく、自分たちの判断としてされている。ならば、感染が落ち着いているエリアから落ち着いているエリアへの旅は、おなじく宿と、旅するひとのきちんと考えた責任の上で、すればいいと思うのです。
 たとえば「ひとごみでマスクしていないひとがいると、気味が悪い」など、この数ヶ月でなんとなく感じるようになってしまった「気味悪さ」を感じることはいくつもあります。遠出もそのひとつ。リクツや「制度としての禁止」ではなく、「気味悪さ」がベースにある習慣の変化は、おそらく「いいよ」と言われてもなかなか元には戻らない。だから、「あ、大丈夫だった」という経験をすることも、大事なのだと思うのです。

 関東ほか、罹患者増加中のエリアのみなさんには、申し訳ありません。
 でも、日本には、関東圏以外の場所もあり、そこにはひとが住んでいて、いろんなことを営んでいるということを忘れないで、そういうエリアのひとたちが回そうとしていることへの後押しは、あたたかく見守っていただきたいな、と。そんなことを思っています。

 僕らは「決めて貰わなくても自分で考えて決める」大人の集団なはず、なので。

 おはようございます。

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