ありがとうございました
僕が絵本読みをやっていることを、古くからの知り合いは大抵驚きます。
どちらかというと子ども嫌いで、小さい頃は絵本とはまったく無縁で、いわゆる「古典の名作」的なものは未だにほとんど読んでいません。
「小さい頃、いっぱい本を読んで貰ってぼくはよかった」という経験を持っていない僕がどうして絵本読みを楽しむようになったのか。それは、この少々強引な方の引きのおかげなのです。
学校が週休二日になり、まだまだ親世代はほとんど土曜日が仕事だった頃、いろいろな子どもをめぐる悲しい事件に心を痛めて、せめて一ヶ月に一度でもと「土よう子ども会」をムリヤリたちあげた濱田早苗さん。一見遠慮のカタマリのような方なのだけれど、「このひとになにかさせよう」というときの粘り腰はものすごく、結局巻き込まれてしまう。その、静かなダンプカーのような働きかけに多くの人が地域で子どもと絵本を読んだりあそんだりする企てに「まきこまれた」のではないかと思います。
地域でこういう活動をしていると、「地域文化人」的に「狭い範囲でのこのスジのボス」を目指してしまう方はたくさんいます。でも、濱田さんは、「勢力拡大」にも「他から褒めて貰うこと」にもまったく興味なく、ただただ「うちの地域でやりたいこと」をがっしがっしとやってこられた。僕が「地域文化人になるのって、イヤだなあ」と思うきっかけは、おそらく濱田さんとの遭遇ではないかとも思うのです。
12月の土よう子ども会は、クリスマス会。
今日は濱田さんのお通夜なのだけれど、今日の昼間もクリスマス会のハンドベル演奏の練習の予定があったとのことで、本当にほんとうに突然の訃報に、ただただうろたえています。
写真は、2014/5/11の「絵本と友だち なかよしフェスタ」最後の濱田さんの挨拶のときのもの。
ほんとうに、おつかれさまでした。
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