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2019年2月16日 (土)

可視化

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 世の中がどんどんと悪くなっているというひとは、けっこういます。でも、たとえば「3丁目の夕陽」の時代のほうがずっと「死」との距離は近かったはず。いつの時代も、よくなったこともあれば、悪くなったこともある。そんなものなのだろうなと思っています。
 でも「そういう印象を持つ」ひとが少なからずいるのは、いろんなことが可視化されているからなのかなと思うことがあります。
 公衆トイレから紙をもっていってしまうひとは、公衆トイレに紙がなかった時代には存在できなかったはずだけれど、それがだんだんと常備される場所がふえるにしたがってそういう人は出てきたんだろうなとも思う。その結果として「紙を持ち帰るな」の表示が出てくる、と。
 男性用トイレでの「一歩前へ」も、公衆トイレは臭くて汚いものではなくなってきたから、きちんと伝える必要が大きくなってきたということなのだろうし。

 というわけで、中には電池を持ち帰る人もいる。正直なところ「え?」と思うけど、いるんだろうな(笑)。
 今日読んでいた「節ネット」の本では、ひとがネットでわざわざ腹の立つ話しを探して読むことの不毛さを紹介していました。確かに、なにかがあったとき、そのことを「もっときちんと『ふざけんな○○』と言うだけのために」さらにネットで探すことはあります。
 知らないで幸せより知って苦しむ方がいいなんてのは、歌詞に出てきたりしそうだけれど、不機嫌の種を自ら求める「黒ネット」を楽しむというのも、なんだか後ろ向きで不幸を呼び寄せそう。
 ネットから少し離れ目になるほうが、暮らしは豊かになるんだろうなと、そんなことをまたもあらためて思ったワタクシなのです。

 それでは、おいしい夕ゴハンを。

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