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2018年5月31日 (木)

夜歩く、ほかのまち

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 ときどきある、平日夜のサッカーの「合同練習」。夕方「あ、そうだ。今日は能生だ」と気がついて、あわてて子どもを連れて移動します。
 練習中、子どもは夢中。見てるのも楽しいのだけれど、親の目を忘れて必死にやるほうがいい時間帯もあると思うので、最初と最後30分くらいは見て、あとはいなくなることが多いワタクシです。で、なにをしているかといえば、散歩。すこしは、体重にも効果があるといいのだけれど、そちらのほうはあまり期待できないので、ちいさな発見を楽しみに歩きます。

 僕が住むあたりと、このあたりとでは、おなじ糸魚川市とはいってもずいぶん雰囲気がちがいます。細い道を通ってのぼっていく、高台にある小学校。まるで、古くからあるまちを見守るお寺とかお宮とか、そういう感じの場所に、学校がある。きっとここに建てたひとたちの思いの、ひとつの形なのだろうなあと思ったり、ずっと家が並ぶ中に「その中の一軒」のように、お隣さんとして神社がひとつハマっていたり。

 昼間来ることはあっても、夜にあまり歩くことのない場所。こういう感じは、なかなか楽しいなあ。ちゃんとカメラ持ってうろうろすればよかったなあ・・・などと思いながら、暗いところはしんどいスマホでのお写んぽなのです。

 さてさて、今日はしとしと雨の朝。ひさしぶりに長袖で仕事をしています。
 おはようございます。

2018年5月30日 (水)

首席第一位

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 木浦の谷をはいっていったら、こんな酒屋さんを見かけました。
 入り口にでっかく「首席第一位受賞」「加賀の井」の文字。関東信越国税局の清酒鑑鑑評会だろうから、昭和51年かな、54年かな。どちらにしても、僕がウチの下の子くらいのトシの頃の看板だなあ・・・などとしみじみ思いながら、写真を撮りました。

 考えてみれば、今は地元の酒蔵が鑑評会で入賞しても、酒好きには話題になるものの、世間ではそんなに話題にならないよなあ。 

 田舎のひとは「全国で(東京で)認められた」ことにはすごく権威を感じる一方で、自負がありながらも田舎での「人知れず凄い」には、あんまり価値を認めないことが多い。そんなこともあって、この看板には「地元(の酒)大好き」と「外の人のお墨付きだからえらい」の愛憎とりまぜた思いが伝わってきます。そして、今よりもっとたくさんのひとが、地元のお酒で晩酌していたんだろうなあ、この看板が掛けられた頃は・・・ということも。

 さて、このもう少し奥の長者温泉うるおい館は、この春から若い人がやってきて運営を引き継いでいるんだとか。アイスのケースの中に、ものすごくキンキンに冷やしたグラスがはいっていて「お使い下さい」になってたり、古いままだけど、なんだか素敵な思いがあちこちからにょっと顔を出しているなあとうれしくなります。
 「古くさい山奥の集落のヒトしか来ないお風呂」だったところを面白がって、僕らにとってあたりまえのものを「!」だよと再発見してくれるひとたちがやらかすこと。なんだか、とっても楽しみなのです。

 そろそろお昼。みなさん、おいしいお昼ゴハンを。

2018年5月29日 (火)

遠くを見る目

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 昨日は近所の浜で、なんだかすっくと立って波打ち際を眺めている、穴から出てきたプレイリードッグかなにかみたいなヤツを見つけました。なんとなく、眼を細めて遠くを見ている、生きるベテランみたいな風情もあって、こういうのはかっこいいいなあ、と。
 もうちょっとすると、海岸の一斉清掃。だから、流木がいろんな顔をしているのを楽しむのはあとひと月ほどの楽しみなのです。

 それにしても、昨日はきれいなマルが沈んでいき、青いソラに朱色の雲がかかって、そして沈めば満月。きれいなソラでした。

 さて、そろそろお昼。みなさん、おいしいお昼ゴハンを。

2018年5月28日 (月)

初夏の姫川河口

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 月曜の夕方。とはいってもまだ夕暮れと言うにははやい時間帯の、姫川河口。
 一時期は八千川と合流するほどまで西側にやってきていた河口がずいぶん戻っていったよとご紹介したのが3/24のブログ
 あのときは、姫川の河口ちょっと海側に波が立つ浅い場所ができているくらいだったけれど、今はこんな風に月形の「行き止まり島」ができています。また、次に大荒れするまでは、ここにどんどん運ばれてきた土砂が埋まっていくのだろうな。西側がかなり陸とちかくなってきていますから、そのうち繋がって「半島」になってしまうのかもしれません。
 梅雨が来るまで育ち続けるのか、途中の大雨でリセットされるか。
 また、ときどき眺めにこなきゃ。

 そんなこんなで一週間のはじめも一段落の時間帯。みなさん、おつかれさまでした。

2018年5月27日 (日)

しみじみと

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 昨日放送された「金よう夜 きらっと新潟」での加賀の井さんの特集を、今日の昼間しみじみと見ていました。
 まじめにものを作れば、いろんなことで「できる範囲をどう超えるか」で歯がみする部分はあり、ひとが何人かいればいる人数分の意見の食い違いもある。厳しくやってるからといっていいものができるというわけでもなく、そこは厳しい改良の道を模索していかなければいけないわけで、その一部だけでも覗き込むことで「加賀の井に限らず、僕らが呑んでいる酒はこういう思いで作られているのだな」と、あらためて思うわけです。

 とはいえ。
 日々しんどい思いをしているのは、僕らもおなじこと。だからこそ、しんどい思いをしたひとが「今日も疲れたなあ」と思いながら、一杯やって「ああ、うまい。明日もがんばろ」と思える。そんなお酒を呑みたいと思う。

 日々を重ねていくことで、作り手のことを必要以上におもんばかることなく、美味しい好きな酒を選んで呑む中に、糸魚川のお酒がちゃんと入っているという感じになると、いいなあと思います。

 そんなわけで、加賀の井仕込二号の純米吟醸。買ってきた畑亀商店さんでは「本醸造はけっこう手に入りやすくなるはず」というお話も聞きました。普段着の酒を、普段着的な買いやすさで。だんだんそうなっていくと、いいなあ。
 畑亀さんの入り口の幕とおなじデザインの手ぬぐいもいただいたので、これでお酒を包んで持ち帰ってきて、昨日残しておいた半分を今日にこにこしながら呑みたいと思います。

 みなさんも、おいしい夕ゴハンと晩酌を。

2018年5月26日 (土)

のびゆかん

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 ご近所の小学校は、僕の母校でもあります。
 だから、子どもが歌う校歌は、僕も歌えるのです。案外、覚えているもんだなあ。
 この「伸びゆかん」は、その歌詞の一部。今年の運動会(スポーツフェスティバルという名前がついてます)では、先生方はいろんな色のこのTシャツを着ていました。そして、その下には「地域と共に」の文字。ああ、コミュニティスクールだなあと、ふと思ったりも。

 小学校の運動会には、この春卒業したばかりの中1の子だけじゃなく、2年、3年もきてるし、中には高校生の姿も。そして、まだ小学校にあがってないちっちゃい子もいます。ここは、いろんなものが交わる場所なのだなあと、そんなことを思う運動会なのでした。

 さあ、いっぱい汗をかいたし、今日はグラスに氷をいっぱいいれて、ロックで加賀の井の純米吟醸を呑もう。

 というわけで、みなさんもおいしい夕ゴハンを!。

2018年5月25日 (金)

夏への扉

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 タイトルをつけた途端に、T-Squareの「明日への扉」が頭の中になり始めました。ポジティブな空気に満ちた曲。まだ暮れきらないシャンパン色だのほのかな緑だのの海面を見ながらだとなおのこと、いい気分になります。
 浜にも、ハマナスやハマヒルガオの花が増えてきました。かーっと照る夏の入り口の頃には、ハマヒルガオが一面に広がっているイメージがあります。どちらかというと、一面のヒマワリの黄よりは、ぼくにとってはこちらのほうが夏のイメージかもしれません。
 まだ、そこまでは、ない。ちょぼちょぼと咲いていて、その回りには今の季節の嫌われ者、オオキンケイギクが咲いていたりもするのだけれど。

 今日は暑い一日でした。きっと、冷たいのをきゅーっとやると、気持ちいいですよ。
 そんなこんなで、一日お疲れ様でした。

2018年5月24日 (木)

法面にて

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 削った法面を補強したあとの斜面では、ネットの下に草が生え始めていました。
 この季節だとあっという間に生えてきて、どんどん増えていって、みるみるうちに緑一面になる。

 お客さんの工場の丘の上の新設部分の仕事で、歩いて登っていく。こういうのも、時々なら、楽しい。 そして、ネットの下の花を見つけて「きれいだなあ」と思う。これも、車なら絶対に、気がつかないよねえ。

 そんなこんなで、午後からもがんばりましょう。

2018年5月23日 (水)

書き割りの木・初夏

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 姫川漁港の「書き割りの木」は、だいぶ葉が茂ってきて、夕方通りかかるととてもきれいです。
 しとしと雨の夕方の今日とは全然ちがうなあ。

 この雨もそんなには続かず、花いっぱい運動とか、市内あちこちの小学校の運動会とかの土曜日あたりにはいい天気になりそうだとのこと。あんまり極端にON/OFFしないでちょうどいい天気で、おねがいしたいところです。

 そんなこんなで、そろそろ夕ゴハンの時間。みなさん、おいしい夕ゴハンを。

2018年5月22日 (火)

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 こどもがサッカーをやっている間、すこしあたりをウォーキングしてみました。昼間は気温があがっても、日が落ちるとまだまだ肌寒いくらい。走るとちょうどいいくらいなのだろうけれど、そこは手抜きで、ウォーキング。ついでに、カメラ(笑)。ちょっと風がつよくなったりすると海岸の草がゆれて、なんだかきれいでした。
 釣りのひとも、たくさんいるなあ。
 ナイター設備に照らされたグラウンドまでは、コドモといっしょに自転車。で、そこに自転車をおいたまま、そこからウォーキング。昼間ひとのSNSで見かけたアイスがうまそうで「そうか、あのコンビニチェーンに売ってるのか」と目星はつけておいたものの、寒くなったのでホットコーヒーで一息つきました。さすがに、寒くてもアイス・・・には、ならないものなあ。このあたりが50前後オヤジの熱量の限界なのです。
 というわけで、今日は自転車で移動しています。見かけても笑わないように。
 おはようございます。

2018年5月21日 (月)

西日は強い

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 のだなあと思うのは、黒姫山を海側から眺めるとき。
 ウチのあたりから見ると、そこそこまだ雪が残っているのだけれど、海側から眺めると白いところはもう山頂にほんの少しだけ。一方R148方面から眺めると、まだまだけっこう白いところが多い。
 山の面によって、溶けるスピードは全然ちがうのだなあと実感するようになったのは、日頃自宅から東方面にくらべて西方面にいくことが圧倒的に少なかったのが、子どもを駅に送っていくのにほぼ毎朝青海駅にいくようになったから。ちょっとかわるだけで発見がある。おもしろいもんですねえ。きっと、田沢小の子よりも、青海小の子のほうが、黒姫で眺める雪が少ないだけに、はやく春を感じるようになるんじゃないかなあ(笑)。

 今日みたいにさらっと気持ちのいい初夏な日は、いいですねえ。
 では、おいしい夕ゴハンや、きゅーっとくる晩酌めざして、あとひとがんばりするとしますか。

2018年5月20日 (日)

蕎麦味噌

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 今日は、サラっとした天気。おとなり富山県まで、最終日の「デザインあ」展を見に行ってきました。序盤に行った前回できなかったことを、じっくり時間をかけて。コンパスと鉛筆で描く、幾何学模様としての家紋。こういうことって、かえって日本が好きな海外の方のほうが興味を持つことで、ぼくら日本人で知っているひとは少ないことでもあると思う。あらためてやってみられたのは、楽しい体験でした。

 んで。

 はやめに戻ってきて、夕ゴハンは泉家さん。そういえば、坪庭の池に金魚が戻ってきてから家族で来て、坪庭横の席に座るのははじめて。仕込んだばかりという揚げた蕎麦の実がカリっと香ばしい蕎麦味噌は、酒を呑まない家族からもどんどん箸がのびて「ああ、おにぎりにつけて食べたい」と悶絶するコドモ。たのしい夕ご飯になりました。
 店を出てきたら、お向かいの畑亀商店の奥さんにお会いしたので「最近バンビーノさんのフェアで話題になってる加賀の井さんの新蔵の純米吟醸はいつごろからでしたっけ?」とお聞きしたら、25日頃からとのこと。これで、新しい週の楽しみがひとつ増えました。

 明日からも、がんばらなきゃ。

2018年5月19日 (土)

昨日はエアコン、今日はストーブ

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 昨日は場所によっては真夏日。汗をだらだらかいて仕事して、寝る頃には妙にひんやり。そして、今朝はストーブでも焚きたくなるような寒さでした。

 来週のコドモの運動会の準備で、小雨の中みんなでやった校庭整備作業。駐車場のはしっこ、積雪時に雪を積んでいた場所が、雪解けとともに雪を黒くしていた砂利や砂だけが残って積もっていたのをきれいにしたり、海に近い学校をぐるりと囲んでいる防砂林の松葉が大量に飛ばされて側溝に貯まっているのをきれいにしたり。考えてみれば、やっている作業はいかにも「雪が降り、日本海が荒れる場所の学校」ならではのことだなあと思えば、妙に面白い感じも。

 さて、写真は今朝の弁天岩あたり。陸との間には、今の季節の風物詩、こいのぼりも泳いでいます。それがなければ、まるで冬のような眺めでした。
 とはいえ、今の「寒い」と、たとえば1月の「寒い」は、全然ちがう「寒い」なのだけれど。

 明日は、晴れるみたいです。からっとした、今の季節ならではの青空だと、いいなあ。
 ではみなさん、おいしい夕ゴハンを。

2018年5月18日 (金)

暑かった、そして

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 明日はずいぶんと、涼しいらしいぞ。
 こういう、極端にスイッチがカチカチはいったり切れたりするような天気だと、カラダにこたえるもの。

 場所によっては、今日の雨はとんでもないものだったようです。ウチのあたりも、明日は降るのかな。

 そんなわけで、ひどい雨の地域のみなさん、くれぐれもご注意を。

 写真は、数日前の糸魚川駅からまっすぐ海へ向かった展望台から。明日はカメラに手が伸びる日だと、いいなあ。

 それではみなさん、おいしい夕ゴハンを。

2018年5月17日 (木)

正覚寺前

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 昨日、寺町界隈を歩いていてふと気付いたこと。バス停「正覚寺前」の前にあるのは、正覚寺じゃなくて、琴平神社なんですねえ。鳥居だし、どう見てもお寺じゃないのに、なんとなく長いことあれが「正覚寺」なのかななんて思ってたフシがあって、あらためて「あ、そうか。糸魚川幼稚園があるほうのお寺が、正覚寺なのか」と気付くワタクシ。なんだか、バカすぎます(笑)。

 昔バスで高校に通っていたときも、正覚寺前は、駅前のいくつかのバス停と「寺町二丁目」の間の、なんだか滅多に人が乗ったり降りたりしないバス停というイメージがあって、まわりになにかがあるということはあまり想像したことがありませんでした。
 目印、ランドマークとして、バス停目の前の、7月には歩行者天国での縁日もある神社の名前じゃなくて、そのひとつ向こうにあるお寺を選ぶ。お寺と神社が並んで建っていたり、どちらかの敷地内にもう一方があったりといったケースはけっこうあると思うのだけれど、こういうとき、どちらをバス停名にするっていうルールはあるんでしょうか。それとも、一昔前は正覚寺のほうが圧倒的に名の通りがよかったのかなあといろいろ調べてみると、正覚寺さんはいろいろな謂われのある古いお寺だということも知ることができました。
 https://ameblo.jp/benihoppe-2012/entry-11920852975.html

 そうか、井伊姓と伊井姓の関係も、そういったことがあった(かもしれない)のか・・・。

 街をうろうろ歩くのは、おもしろいですね。ちょっとそこまで・・・の用事にも車に乗って移動しがちな田舎のヒトですが、そこいらくらいなら歩いて行った方がなかなか楽しい。そんなことをあらためて実感した昨日の午後なのでありました。

 さて、うってかわって今日は雨。ちょっと涼しくもなりそうです。
 おはようございます。

2018年5月16日 (水)

水平線のない日

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 ときどき、曇っているわけではないのに、水平線あたりがふうわりとしていて、どこまでが海でどこからがソラかがはっきりしない日があります。なんだかそれも、日本海っぽいなあと思うのだけれど、そういえば昨晩はホタルイカが出没したそうです。なにか関係あるのかな。
 そんなこんなで、みなさん、おいしいお昼ゴハンを。

2018年5月15日 (火)

盛りは過ぎたか

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 なんだか、ばたばたしているうちにご近所のつつじの花がすこしずつ痛んできました。かねこつつじ園も、見に行きたいなあと思いながらも、そろそろ盛りは過ぎつつあるのかも。

 でも、やっぱりきれいなもんですね。

 この時期、あちこちの緑が急に鮮やかになり、そこに花が咲いたりするものだから、街路灯の下がまるでピンスポットをあびた千両役者みたいに見える場所がいくつもあります。
 姫川みなと公園ちかくのこの角も、僕にとってはそういう場所のひとつ。昼間見るとちょっと痛んでいる花も、この時間帯はふわっと浮かび上がります。

 さてさて、今日もそろそろおしまい。みなさん、おいしい夕ゴハンやら晩酌やらを。

2018年5月14日 (月)

水鏡

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 考えてみれば、田んぼが風景を写すのは、ほんの短い間。苗はどんどんのびていって、水面はまもなく細切れになって、水鏡にはならなくなります。

 そう思うと、月を映したり、ソラを映したり、はたまた夕陽の朱色を一杯に映したり。そういうことを楽しめるのは今だけ。あとは、のんびり、水面を眺めて「きれいだなあ」と思える心の余裕さえあれば。
 そんなわけで、一週間はじまりました。おやすみなさい。

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2018年5月13日 (日)

ここで、呑む

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 一昨年暮れの大火で被災された加賀の井さんのタンクに、絞ったあと熟成中だった大吟で、火事を経ても出荷OKなお酒があったことを聞いたとき、ぜひ呑んでみたいと思いました。ただ、きっと手に入らないだろうなあ、と。
 おなじく被災された酒屋さんが声をかけてくれて、ウチの冷蔵庫に収まったときに決めたのは「もったいなくてずっと呑めないうちに呑み頃を過ぎてしまうのは嫌だ。だから、新しい蔵で醸したお酒を呑む機会があったら、お祝いを兼ねて呑んじゃおう」ということ。

 先日の一号仕込の本醸造、だいじにだいじに昨日呑みきりました。ちょうど、家族の誕生日の週末ということもあって、今度はこれをあけようかな、と。
 これも、封を開けてからすこしずつかわっていくニュアンスも含め、何日かかけて呑みたいと思います。
 もうじき、平成29酒造年度の最後に滑り込むように純米や大吟が出てくると思います。毎年その蔵のお酒を楽しんで「今年のは、こんなだねえ」なんて話しができるのは、幸せだなあと思う。あの日終わっちゃった蔵じゃないのだもの。これからも続いていく酒蔵なのだから。お酒は呑んで楽しむもの。だから、おいしくいただきます。

 そんなこんなで、みなさんもたのしい夕ゴハンや晩酌を。

2018年5月12日 (土)

市振小からきました

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 先日、田沢小学校の図書室の前に「市振小学校からきました!」という特集の面陳があったのに気がつきました。
 まだぴかぴかの新しい本も、あるんだなあ。
 今年の春閉校になった市振小。通っていた子たちはお隣の青海小学校に今は通っています。だから、市振小の図書室の本は青海小の図書室を充実させるのに使われるのが筋だとは思うのだけれど、こうやって他の小学校にもお裾分けが来るのは、うれしい。
 そして「春で閉めちゃう学校なんだから今年度は新規図書なし」なんてことなく、ちゃんと去年も本を買ってくれてたんだなあと、そこもありがたく思いました。通っている子たちにとっては、その年その年が大切な小学校のうちの一年なのだものね。

 単に「あたらしい本」ということじゃなくて、こうやってどこから来たのかが伝えられれば、それを見てこどもたちが思うこともあるはず。
 こういったひとつひとつの仕事が、「図書室に学校司書さんがいる」ということでもあるわけで、あらためて「学校司書、大事ですよ。すごく役に立ってますよ」と、学校にあまり来ることのない多くの人にお知らせしたいとつくづく思うのです。
 さて、午前中は当地にしては珍しく、緊急地震速報の鳴る地震がありました。みなさま、くれぐれもお気をつけください。

2018年5月11日 (金)

プールの準備

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 今週は、今年度最初の朝読書ウィーク。一昨日は一校お伺いしてからの関東出張だったのだけれど、それで間に合うのが「新幹線」なんだなあと実感。そして今日は一番近い小学校。今年から加わったメンバーさんとはじめて顔をあわせたり、抜いたばかりのエシャロットをいただいたりと、なかなか楽しい朝になりました。

 で、帰りに玄関を出たら、プール方面で「ぶーん」という音。見ると、プールサイドで高圧水洗浄されていました。表面の藻とかを、落とす作業なのかな。
 日によって寒いくらいの日もあれば、夏日もある五月。プール授業がはじまる季節も見えてきているんですねえ。

 田植えが終わると夏までははやい。農家でもないのに、なんだか毎年そんなことを思うワタクシなのです。

 おはようございます。

2018年5月10日 (木)

だいぶ雪が消えてきました

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 海の近くの松は、海に近いほど低く、離れるほどに高くなって、しかもみんな傾いています。葉も山側だけに向かって伸びて「ああ、これじゃ弘法大師がなにかやらなくても『片羽の葦』とか、なっちゃうよなあ」と実感する眺め。そして、その向こうには、五月なかばの黒姫。
 雪の場所、だいぶ減ってきました。そして、緑。

 さて。

 出張からの戻りの新幹線、いつも長野まで通勤している家人とおなじ列車になりました。
 毎日コレやってるのか。タイヘンだよなあと、あらためて実感。ヤツは呑んでて、ぼかあ駅から運転手だったけど(笑)。

 では、お休みなさい。

2018年5月 9日 (水)

見守る人たち

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 朝、家を出てくる前にテレビで流れていたニュースは、昨日の新潟市での小学生が線路に轢かれて見つかった事件のことでした。
 通い慣れた道、自分ちの近く。でも、なにかが起きることって、あるんだなあ。

 朝だけじゃなく夕方に低学年の連中が帰る頃にも、ウチの近所の小学校ではこんな感じの「みどりのおじさん」「みどりのおばさん」たちが一緒に歩いてくれて、声をかけてくれて、時に叱ってくれたりしています。地域のジィさんばあサンって、いてくれたほうがいい。こういうやりとりがあって、ちゃんと「こいつはここんちの○○さんちの子だ」ってことを知ってるヒトがいて、それで守られるものって、きっとあるんだろうなと思う。

 毎日、ありがとうございます。
 朝読書でお伺いした西海小の通学路にて。

 そんなこんなで、そのあと新幹線に乗って、今は関東で仕事してます。こんなことできるのも、新幹線のおかげ(せい)だなあ。

 では、もうちょっとがんばって、みなさんおいしい夕ゴハンを。

2018年5月 8日 (火)

スーピーピー

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 雨の中、あちこちの藪にカラスノエンドウの花がさきはじめました。うすい実もちらほら。もちょっと厚みが出てくると、吹けるな。

 僕ら、田沢小学校の連中は「スーピーピー」でした。近所でも場所によっては「すびび」だったり「すっぴー」だったり、いろいろだったなあ。
 まだウチの下の子はあんまり上手に吹けないので、目の前ででっかい音をたてると、ものすごく悔しがります。自分でも帰り道に工夫して、それがいつのまにか自由に音を出せるようになって、それをまた下の学年の子がマネしたり、できなくて泣いたりする。そんなふうに、遊びって伝わっていくんだなあと思う。ツツジの花の元を吸って「甘い」とか、そんな遊びをみんながやる季節。いいよね。

 そんなこんなで、一日おつかれさまでした。

2018年5月 7日 (月)

藤に降る雨

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 早川を通りかかったら、ちょうど藤まつり。見事な鉢があちこちに並んでいました。
 翁屋さんの藤まんじゅうも、山芋の香りがとても強くて、こういう薯蕷饅頭は今はちょっとめずらしいなあと思いながらほおばったり、月不見の池の猪又酒造さんの建物をまじまじと眺めたり。仕事の移動途中とはいえ、なかなかたのしいひとときでした。

 雨に濡れる藤の紫は、とてもいい色で、でも「この雨があがると、みんな花が傷んじゃうから残念だ」というのが、翁屋さんのおじいちゃんの感想。そうか、そうなっちゃうのか、もったいないなあ。

 でも、咲いてる間にもう一度くらいは通りかかりたいなあと、そんなことを思うワタクシなのです。

 それにしても、連休が終わったとたんに雨、ですねえ。
 ではみなさん、おいしい晩酌を。

2018年5月 6日 (日)

普段着のお酒

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 4/30に出荷がはじまった、加賀の井の新しい蔵で醸したお酒。おなじくもとの場所にもどってこられたばかりの畑亀商店さんに1本お願いしてあったものの連休中仕事も続いててなかなか取りにいけず、昨日ようやくいただいてきました。
 市内の酒屋さんでは、けっこうはやく「蒸発」してしまったらしい初回出荷分。ありがたいのは「いつもの」酒屋さんなのです。

 さて。

 「仕込一号」の赤文字はあるものの、伝統のデザインのラベル。そして、本醸造というお酒の種類。もちろん、仕込みに使うもの全部がはじめて使うものばかりの蔵のなかで「仕込みを重ねながらすこしずつ設備になれていって」ということでの本醸造なのは重々承知なのですが、呑み手としては「いつもの」普段着のお酒が第一号として出てくるというのは、うれしいことだなあとも思うのです。

 特別なときだけ、特別なものをちょこっとだけ呑む・・・のもいい。お酒は嗜好品だから、好きなときに好きなものを呑めばいいのだから。でも、新潟のお酒の静かな凄さは、「ものすごくいい酒」の良さよりなにより「日々の晩酌のグレード」がたいていちゃんとウマいということなのだと思うのです。普通酒の精白歩合とかも、けっこう「白い」わけで。

 第一歩が普段着のお酒であること。それを普段着のお酒として、僕は寝床でおちょこで二三杯楽しみました。

 さて、今日はGW最終日。のんびり楽しんで、また夜、続きを・・・と思っています。
 おはようございます。

2018年5月 5日 (土)

オーバーテイク

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 ゆっくり走るお年寄りマーク付きの軽自動車が、もっとゆっくりはしる田植え機を追い越していく路地。
 なんだか、この季節だなあ。

 風は強いけれど、みるみるうちにあちこちの田んぼに苗が並び始めました。
 今はなんだかたよりないけど、一週間もすれば立派に「生えてるぞ」って感じになってくるんだろうなあ。

 ご近所の和菓子やさんに柏餅を買いにいったら、ふつうの、草餅の、いちごいりと3種類もありました。きっと、今晩はじゃんけん争奪戦(笑)。

 そんなこんなで、みなさん、ガツガツと追い越したりしなくてもいいような、のんびりな午後を。

2018年5月 4日 (金)

防風林の向こうの夕陽

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 雨が降ったり陽が差したり、なんだか忙しかった今日も、夕方には日本海にきれいな夕陽が沈んでいきました。

 昔は、ウチのあたりは砂浜のすぐ近くだったこともあって、どの家もけっこう高い塀で囲んで強い海風や砂がはいってきにくいようにしていました。そして、こんな風にあちこちに防砂林。
 その向こうの夕陽を覗き込むように、撮ってみました。

 今日はなんとか仕事も夕方には一段落。家人の実家にいっていた家族も戻ってきて、これから夕ゴハンです。

 みなさんも、おいしい夕ゴハンを。

2018年5月 3日 (木)

農家の家、だなあ

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 今日は一日ガッツリ室内仕事だったので、昨日の塩の道の散策を写真で振り返ります。

 この連休中に田植えをやっつけなきゃ・・・というところは多いはず。今年はまだ水のはいってない田んぼが多いなあなんて思っていたのだけれど、みるみるうちにあちこちで増えてきた水鏡。

 そして、こんな風に、ネギ坊主がいたり菜っ葉が植えてあったりする向こうに田んぼ。その向こうにある、山を背負い傍らに大きな木のある、木の壁の家。こういう風情って「昔ながらの農家のお宅だなあ」と思う。まさに、絵に描いたような。

 徒歩圏に、こういう風景がたくさんある。昨日のお地蔵様のこともそうだけれど、突然断然してぽんと今があるんじゃなくて、ちゃんと昔のことと今が、繋がっている風景がまわりにある。そういうことは、ありがたいなあと思います。子どもはこういうのを見て、どう思うんだろう。

 そんなこんなで、今日もそろそろおしまい。
 おもったほど天気は荒れず、荒天予報も軽め軽めにシフトしているようです。

 明日は、ヒスイ王国館で第2回 糸魚川ヒスイと酒まつり。久しぶりに「五蔵」が揃う地元のお酒イベントです。お近くの方、お時間のある方は、是非お出かけを。
 ワタクシは、会場に念を送って、がんばって働きます(笑)。

2018年5月 2日 (水)

並ぶ六地蔵

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 今日は、毎年恒例「塩の道起点まつり」を歩いてきました。これは、長野側で毎年行われる5/3-5の連休に小谷、白馬、大町と3つのまちをつないで塩の道を歩くイベントに「せっかくだから日本海からつなげようよ」ということで5/2に開催されている催し。糸魚川駅から根知駅までの間、塩の道を歩きます。

 んで。

 先日、所用で大野小学校にお伺いしたときも「あ、十王堂、新しくなったなあ」とは思っていたのです。それが、お聞きしたら十王堂をあたらしくするとき、建物の下からお地蔵様が六体、出てきたんだとか。
 もともと、ここには明治25年にご近所から集められて並べられたというお地蔵様があります。出てきたお地蔵様は、それより前。どうも、明治の廃仏毀釈のときに、もともと安置されていたものを隠したもののようだとのこと。
 「お上からのお達し」で、申し訳ないと思いながら打ち壊すことができずにお堂の縁の下にしまい込んだお地蔵様。四半世紀後、「あそこにお地蔵様が並んで居なさったそうだ」ということは知っていても謂われは伝えられていない子どもか孫の代が一念発起して集めて再び並べたお地蔵様。そして、今また出てきた、きれいな真っ白の明治維新の頃のお地蔵様。なんだか、いろんなものを畏れ、頼みながら、「人事を尽くして天命を待つ」暮らしをしていた、いいひとたちの集落の姿を想像してしまいました。

 ゆっくり移動すると目に入ってくるものがある。ときどき、地元をたっぷり歩いてみるのも、なかなか楽しいよね。

 そんなこんなで、今日はおだやかな疲れです。根知男山の豊醸蔵で、お酒も仕入れてきたし(笑)。

 では、みなさん、おいしい夕ゴハンを。

2018年5月 1日 (火)

感謝をこめて

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 田舎の家というのは、きれいな包み紙があればしわをのばしてしまっておき、きれいな袋にはいったお菓子をいただけば、袋も、箱もしまっておいたりする傾向があるもの。
 僕は単に整理がつかないうちにたまっちゃうだけですが、ウチのお袋あたりだといろいろ丁寧に分類して、しまっているようです。

 で、おなじくきれいな瓶があれば、それも再利用(笑)。

 この瓶は、去年の父の日前後に、「あ、ここでも加賀の井が買える」と気づいて買った「感謝をこめて」という斗瓶みたいな形の青い瓶にはいった純米大吟。このときは、まだ先行きが見えない頃で、このお酒も隣県・銀盤酒造さんで醸してなんとかこの父の日企画に間に合わせたものでした。

 今年もこの瓶のお酒、イオンでオーダーを取ってるのだけれど、今年はちゃんと「新しい蔵で醸したお酒」だと、書いてあるんですよね。なんだか、うれしいなあ。
 https://www.aeonshop.com/shop/goods/goods.aspx?goods=010500000590204534365310536

 そして、「一号仕込み」と書かれた第一号絞りの本醸造も、昨日の夕方からお店にでてきたようです。僕も1本お願いしてあるのだけれど、酒屋さんが今日はお休みなので、明日にでももらってきて、一杯やろうかな。

 そんないろんなことを思い出しながら、去年の「感謝をこめて」の瓶にさしてある花の、軸についた空気の粒を眺めて、おもわず写真まで撮ってしまった朝。朝から翌日の晩酌のことを考えていたりするのって、いいのかな。でも、なかなかたのしい朝でした。

 そんなこんなでそろそろ夕方。みなさん、連休途中の出勤日、おつかれさまです。

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