ポストを残しておく
子どものサッカーの練習で、月に数回能生小学校にお伺いします。
能生小は、旧能生町エリアの小学校。僕らは旧青海町のところに住んでいるし、間には旧糸魚川市の場所もあります。普段ここが青海だとか能生だとか意識することはあまりないのだけれど、学校のように古くからある場所にいくと、大切にするものの違いというか、昔のこの地区のひとが心を砕いてきた場所のちがいというか、そういう町ごとの個性のようなものを感じることがあります。
能生小でいつも思うのは、ものすごく大きな記念碑。
能生小創立記念とか、そういう但し書きの文字は小さく、消えかけていて、とにかく石碑一杯に「記念碑」と大書されています。
よく見ると、当時の町長さんなど行政のエラいひと、校長先生など学校側のひと、工事に携わったひとたちの名前が並び、「全町をあげてつくり、ものすごい慶事だった」という気持ちが伝わってきます。地域の人たちはこの学校を熱望して、そして「できた!」だったんだろうなあ、と。
その石碑のとなりに残る、もう郵便ポストとしては働いていない古い丸形ポストも「昔の形」をちゃんと現物として残して子どもたちに見せたいという願いのひとつなのだろうなと思ったりするのです。
ちがう地区にいっても、そこの学校に入ったりすることはなかなか機会がないもの。子どものスポーツってのは、おもしろいきっかけになるなあ。そんなことも思う週末なのです。
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