普段着のお酒
先週末の「五蔵の酒を楽しむ会」で、あらためて思ったのは、「糸魚川のお酒は、レギュラーがウマいよなあ」ということ。
確かに、大吟はいい香りがするし、ほかのいろんな力がはいったお酒はどれもいろいろな味がして、旨い。だけど、日々そんなにいいお酒ばかりは、呑めないものね。
だから、日常呑みするグレードのお酒がどれくらいちゃんとしてるかというのが、実はとても大切なこと。
お祭りで奉納されるお酒は、どこでもたいていがいわゆる「普通種」の一升瓶。僕が住む須沢のあたりでは、謙信の緑と白の箱がほとんどです。これを一升瓶からそのまま、または、おおきな酒専用のやかんにどぼどぼといれて直接お燗して呑むのが、祭りのときの日本酒。誰も「まずいけどこれしかないから」なんて感じでは呑んでないし、そういえば僕がコドモの頃のように、だれかがこぼしたのに触るとまるでジュースをこぼしたあとのようにべたべたする・・・なんてこともない。
晩酌のお酒を「ちゃんと」作っているというのは、酒造りにおいて、いちばんの誠実なんじゃないか。そう思うと、僕はなかなかいい町に住んでいるなあと思うのです。
そんなわけで、昨晩は雪鶴の小瓶をお湯に浸してのんびりぬる燗酒。長いビール缶2つ分のお金で、ゆっくり楽しめる。そんな晩酌でした。
今日も、そろそろ夕方。あとちょっと、がんばらなきゃ。
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