年が明けてからあわててお年玉の準備をしているワタクシです。ここ数年は大晦日のウチに準備して神棚にあげておいたのに、今年は大晦日の夕方まで仕事だったからなあ・・・などと、新年早々自分への言い訳などしながら・・・。
今年のお年玉袋は、愛知県の半田で行われた「赤煉瓦ネットワーク半田大会」で見つけたもの。会場だった「半田赤煉瓦建物」で、翌日行われていたクラフト展で見つけた、手描きのお年玉袋で、作家の方が目の前で指でボカシをつくりながら、一枚一枚描いていたものです。
で、今日お金を入れようとまじまじと見てみたら、こんなところにも「ありがとう」が、あったんですねえ。予期せぬ「ありがとう」は、とてもうれしいもの。元旦からこういう遭遇があるというのは、うれしいなあ。
半田の赤煉瓦建物は、カブトビールという銘柄のビールの工場として生まれ、戦時中は中島飛行機の工場になって飛行機から弾を撃ち込まれたりもしながらなんとか残って、地元の方の保存活動が実り、昨年ビールを楽しむことができるだけでなく、市民の方がいろんな催しや企てに使いやすいイベントスペース集合体な建物に再整備されました。
古くからまちにある、目の端で自然に眺めているいろんなものは、すべて僕らが「ここは、僕の住むまちだ」と実感するための要素になっていることを、年末の悲しい糸魚川駅前の大火でも、僕は再認識しました。
全てのものが昔のままの形で残されていくということは、まちは生きている以上ありえない。でも、なにかをかえるときには、一度立ち止まって「これ、ずっと時を経てきた大事なものじゃないのかな」と考えてみることも、大切なのだと思います。それが、たとえば「文化財である」とか「とても金銭的に貴重なものである」というものではなかったとしても。
今年はいままで以上に「ぼくは、このまちが、すきだなあ」と思える一年にした。そのために、街を散歩しながら、いろんな再発見をしたいなと思っています。例によって、カメラ片手に。
拙い文章と写真に、今年もおつきあい下さいますよう、よろしくお願いいたします。
あけましておめでとうございます。
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