こどもと散歩していると、今の連中はヘンなところは傍若無人なのに、妙なところで律儀だったりして、たとえばひとんちの庭や家と家の間の細いスキマをショートカットするようなことを「ここ、入っちゃいけないんじゃない?」なんて二の足を踏んだりしてます。
確かに、ひとんちだし、入っちゃいかんのだけれど(笑)、そこを行ったり来たりしてても、よほどひどいことしなきゃ勘弁してもらえるのが小学校くらい。で、時にそこのオヤジに怒られたりするところまでセットで、そういうことも経験してほしいのだけどなあ。
こういうことは、オヤジが煽ると「公認の悪さ」になってつまらないので、上級生におおいに煽られて、大人に隠れてやってほしいもの。ヘンに悪いコトを大人にかくれてやるくらいなら、こういうことのほうを、やってほしいなあ、と。
そんなわけで、写真は畑亀商店さんと旧島道書店さんの間の道。かつて島道書店さんの前にあった雑誌の自動販売機に用があって、暗くなってからここに隠れてでたりはいったりしたかつての血気盛んな少年たちは、みんなお世話になった道なのではないかなあ。
こういう、細い抜け道の表と裏でがらっと景色がかわる感じ。これは、細長い町屋の玄関と勝手口とかでもそうだけれど、この「!」は、こどもたちにいっぱい体験してほしいと思います。
んで。
ここ数日、家の中でカメラを持つことはあっても、なんだか家の外で写真を撮ることがありません。たぶん、時に笑顔をうかべながら大きなレンズのついたカメラをぶら下げて歩いている取材の方たちへの嫌悪感と、どこか自分の中でつながっているのだろうなあとも思うのだけれど、こういう時には、自分の中で「写真撮りの自家中毒」みたいな状態になってしまうようで、今日もスマートフォンの中にある古い写真を。
でも、ここ数日、被災された方たちと業務再開のために打ち合わせさせてもらっていると、こちらがしょんぼりしているのが申し訳ないくらいパワフルなひとたちばっかり。もちろん、空元気もあるんだろうけれど、あのひとたちが元気なんだから、僕らもちゃんとやってかんといかんよね、と思う。逆に、元気なひとたちには、ちょっと休んでくださいねとも思いながら。
そんなこんなで、なかなか雪に変わらない冷たい雨の午後です。
みなさん、あったかくしてお過ごしください。
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