ぽぽぽぽ~ん
赤レンガネットワークの年に一度の大会で、愛知県の半田というまちにいってきました。いつものことながらどこかへいくと、朝はうろうろカメラ片手に散歩するのだけれど、そうなると僕のみかけはけっこう不審者めいているので「あやしくないですよ」のアピールも兼ねて、会う人会う人に「おはようございます」と声をかけることにしています。
でも、だいたい帰ってくる歩留まりというのは50%くらい。お年寄りの男性からは、帰ってこないことのほうが多い。まじまじと「アンタ、わたしと知り合いだったっけ」と言われたこともあります。いや、たぶん初対面で、二度と会うこともないと思います(笑)。
で、今朝の半田散歩では、この挨拶往復成立率が100%。オジサンもオバサンも、じいちゃんもおばあさまも、全部挨拶のやりとりができました。時間がはやかったので若い子とは遭遇しなかったけど、きっとこういうやりとりがあるまちって、オトナがみんなそこいらの子のことを「じぶんたちの子」的な感覚で見守ってるんだろうなあ。それが息苦しい面もあるのが田舎町ではあるのだけれど、でも、それが安心の根っこになってたりもする。先日新聞の投書でみかけて驚いた「知らないひとと話をしないように学校でも言っているのでマンションで住民同士の挨拶をしないことにしてほしい」という呼びかけのまちよりは、きっとコドモの安全は、こっちのほうが守られると、思うんだけどなあ。
さて、そんなわけで、半田赤レンガ建物を、「通学路の向こう」に撮ってみました。古くからある、昨年ようやく整備公開された文化財。でも、この建物は生活圏の中、日々の暮らしのすぐトナリにあって、しかも整備の仕方が「観光に来て下さい」100%ではなく、地元の人同士が集えるように、使いやすいようにという「ひとを集めるいごこちのいい場所であり戦略基地である」という意識で生まれ変わらせたという感じがしました。
そして、その中での告知はとても広域。じぶんのまちのことだけではなく、ご近所あちこちの催しをまとめてPRしている。たとえば、糸魚川のバル街の企てをしているひとがあちこちの県内・県外のバル街をひとつのシリーズイベントのようにお互いPRしあってくれているように。こんなふうに、いきたいなとおもったらふと出かけていける距離感のところの情報をもっと垣根なくいっしょくたに取り扱ってみなさんにお知らせできるようになると、いいのになあ。
いろいろヒントをたくさんいただいた二日間でした。
じゃ、明日からもがんばろう。
というわけで、みなさん、おいしい夕ご飯と日曜日のおわりのサザエさんを(笑)。
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