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2016年10月19日 (水)

奥の細道

Pa185990

 昨日は、「おくのほそみち風景地ネットワーク」の第三回大会が市内の市振小学校を会場に行われました。数年前ふと思い立ってこちらの小学校の文化祭に立ち寄って、なんだかすごく気に入ってしまって以来、なんだか勝手に親近感を感じている市振小学校。中に入る機会もそうそうないなあということもあって、俳句をひねったりするわけでもないのに参加してきました。

 奥の細道だから、親不知歩いてみよう(笑)ということで、親不知駅まではトキ鉄。そこから市振までは、歩いて移動してみました。途中で、2014年の土木遺産指定を機に通り抜けられるように整備された旧北陸線のトンネルを通ったりも。

 基調講演の蛭子先生のお話は、まるで高校の時に受けた授業のよう。決してわかりやすくはない(笑)。でも、先生が研究してわかったこと、伝えたいことが山のようにあり、それをなんとかして伝えたいという熱がものすごく大きくて、それが伝わってくるだけで思わずにこにこしてしまう、そんな時間でした。だいぶ予定を超過してしまったようだったけど、30年前に高校の教室で受けたあの感じに再会できて、うれしかったなあ。定期テストで遭遇して、あまりの達筆さに絶望したあの試験問題とおなじ筆跡も。
 その講演では、芭蕉の創作が事実に基づくものではなく、心情を伝えるための脚色が多分にあるということを、日付やルートの実例をたくさんあげて説明していただきました。桜に「!」した句が実は五月の終わりに詠まれたものだったり、市振では遊女との行き会いがなかったかもしれなかったり。記録ので市振を芭蕉が「越中いちぶり」と記したのも、越後の街道を歩く二週間ほどの旅路であまりいいことがなかったことから、気持ちを入れ換えるためにだったのではないかといった話もありました。
 考えてみれば、市振には朝日町から来るバスのバス停もあるし、確かにそういう部分も今もありますし。

 「おくのほそみち風景地ネットワーク」というものがあること自体、全然知りませんでした。御風さんの関係地のネットワークも、僕が来月お伺いする半田で開催の「赤煉瓦ネットワーク」も。こういう会はたくさんあって、できればもっと多くの人に知って欲しいなあと、そんなことを思いながらの楽しい半日でした。

 で、そのあと徹夜仕事になってしまったので、本日はへろへろしております(笑)。
 おはようございます。

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