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2016年6月30日 (木)

スタートからゴールまで

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 昨日、野球を見ていたら解説の桑田真澄さんが、ゲストに来ていた先日陸上の日本選手権で男子100mで優勝して五輪代表になったケンブリッジ飛鳥さんにいろんな質問をしてたのがとても印象的でした。評論家はなんでも知っているように話すのではなく、自分よりもスキルが上のひとに対して、素直に疑問点をどんどんぶつけていく。そういう尊敬の形と好奇心から来る探究心。このひとは顔とか四コマ漫画のイメージとかで相当損してるけど(やくみつるなんか、ひどいの描いてたよねえ)、ほんとに「道を究める人」なんだなあとつくづく思いました。

 さて。

 昨日の桑田さんの質問のひとつで興味深かったのが「100mの選手はずっと前傾して走るのではなく、案外直立して走ってるけれど、野球の選手は盗塁のとき塁間を前傾したまま走る。これはなぜだろう」ということについての一連のもの。「ずっと前傾して走るより、スタート直後は前傾していっても途中からは体を起こしたほうがいい」という飛鳥さんの答えに対してさらに桑田さんは「100mだと前傾して走っているのは何メートルくらいですか?」と質問し、それがちょうど塁間よりやや長い30m程度ということから「体を起こすのがいい距離に達する前に次の塁についてしまう」という答えにたどり着き、納得したようでした。
 ほかにも、「競技によって大事な場面で競技場が静まりかえるものと、かえって大騒ぎになるものがあるから、集中のために必要な環境がかわる」なんて話があったり。
 こういうやりとり、いいなあ。

 上の子は、夏の科学研究でなにをやるか、ちょっと今いろいろ考えているようで、そんな話をしていたから、とくにこのテレビでのやりとりが印象に残ったのかもしれません。大上段に構えてエラそうなことをやるより、そういう身近なふうわりとした「?」をちゃんと可視化して、そこを考える方がずっと面白いんだよね。そういうテーマを見つけてくれるといいなあと、そんな誘導をこっそりしています(笑)。

 というわけで、今朝の写真は雨の横断歩道を小走りに渡る地元のこどもたち。
 渡りはじめの子は前傾で急いでいる。まんなかあたりの子は直立。渡り終わるくらいの子はすこし後ろに傾いてスピードを緩める動作。なんだか、いろんなことがつながってて、おもしろいなあ。

 そんなこんなで、おはようございます。

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