名残
昨日はうちあわせで日帰り東京。
時間の都合などもあって、長野駅までは車移動。その先新幹線という形での往復になりました。
日頃はこういう移動のときには長野の家人宅に車を止め、そこから歩いて長野駅へ。そして、往復というパターンなのですが、昨日は時間がなかったこともあって駅すぐ横の「新幹線を利用すると定額で1日1000円」という駐車場に停めての移動でした。考えてみれば「新幹線使ったら4日までタダ」な糸魚川駅は、すごいですね。4日出張してて4000円かかるか0円かの差は、大きいもの。
さて。
写真は、その駐車場から駅までの連絡通路の途中にあった磨りガラスの窓。
長野駅の新幹線駐車場は以前は台数の少ないパーキングメーターだったのだけど、北陸新幹線の延伸にあわせて立体駐車場になり収容台数が増えました。で、そこから駅ビルへの連絡通路の窓から、今は使われていない長野駅の一番線跡を見下ろせるようになっていて、そこにこんな表示があるのです。
使わなくなったものを、いつまでもすべて残しておくということは、おそらくできない。でも、ずっと使われてきたものにはいろんなひとの思い入れがあり、愛着がある。それはすぐにつくってでっちあげることはできないものだし、地元の人にとってはアタリマエのものでも旅行者の方にはびっくりするようなものだったりすることもあるから、「いらない古いモノ」をどうにかするときには「これはもしかしたら大切な、活用できるものなんじゃないか」と考えてみることは、大切だと思う。
そして、その上で、ただただ退役してもらうしかないということになったものについても、こんな風に、どこかに慈しむ視点を残すことができれば、それを見て思い出したり、語ったりすることができて、その先で繋がっていくものがあるのではないか。そんなふうに思うのです。
この連絡通路は、鉄道を通じて長野県内のいろんなまちに繋がることを視覚的に見せるとても素敵な「トンネル」でした。
こういうやり方、僕らもやりたいなあ。
というわけで、おはようございます。
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