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2016年3月31日 (木)

地物を楽しむということ

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 このえび、ひとパック98円。
 おそらく、海の近くの田舎町で暮らすひとにとってみればなんの不思議もない値段だと思うのだけれど、都市部のひとにとっては「えー?」っという値段かもしれません。
 僕が好物のタコも、モータニア産とかは地元ではあまり食べたことがなくて、けっこう地元産や近所のものが多い。

 大量に獲れて、それがコンテナサイズでマーケットに流せる量なら、大都市で扱われる。でも、そこそこの量のものだとそれがとてもいいものでも(少ない量でものすごく高い金額で扱われる超高級品でなければ)それはけっこう地元で消費される。
 ということは、田舎に住んでいればそういうマスとして流通しないいろんなものを、僕たちの財布の中身くらいで楽しむことができるということ。

 考えてみれば育てたり採ったり獲ったりできる場所と食べる場所がものすごく離れてもよくなったのは人間の歴史の中ではごく最近のこと。昔々は、みんながこうやって地物をいろいろ食べてきたということなのだろうなあと、あらためて思う。

 で、このエビが化けた格安かき揚げを夕食に食べながら、いいなあ田舎暮らし・・・とあらためて僕は思うのです。

 というわけで、今日の弁当にも昨日の残りのかきあげがはいっているはず(笑)。年度末最終日。まだまだパニックは続いておりますが、年度末がしんどいみなさん、がんばりましょう。

 おはようございます。

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2016年3月30日 (水)

今年度最後のごほうび

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 昨日、こどもがお世話になっている小学校から、朝読書の感想文綴りが届けられました。
 これは毎年の楽しみ。うれしい「ごほうび」なのです。

 市内の小学校では、慣例的にその年度最後に担当した学年の子に書いてもらうようで、今年の田沢小では6年生の子たちに書いてもらいました。
 「おにじゃないよおにぎりだよ」なんて、おおよそ6年生向けじゃないような本も読んだのだけれど、田舎の子はみんな中学校へは「もちあがり」。でも、今までいっしょにすごしてきた連中以外の大量の同級生と遭遇するのは、おおげさに言えば「他者とのコミュニケーション」なのだよね。だから、気持ちが通じてうれしかったり、妙に誤解されて悲しく思ったり、そういうコミュニケーションがうまくいくかいかないかという一喜一憂が突然増える季節を迎えるわけで、そこにほのかなエールを送りたかった一冊。もっと大人向けのも読んだけれど、感想にこの本のことをあげてくれた子がけっこういて、うれしかったなあ。

 昨日はPTAの会計監査仕事で夜にひさしぶりに学校に行き、今年で退任される校長先生ともゆっくりお話させていただくことができました。

 小さい会社に勤めていて「異動の季節」をあまり実感することのない僕だけれども、それでも春は出会いと別れの季節だなあと思う。

 ただ、まずは年度末を乗りきらなきゃ(笑)。

 そんなこんなで、おはようございます。

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2016年3月29日 (火)

グリーンフラッシュ

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 昔、瀬波温泉の宿に飾られていた写真ではじめて知った「グリーンフラッシュ」という現象。
 光は色によって屈折率が違うのだけれど、その影響で夕陽が沈んで消えていく一瞬前に、赤かったはずの夕陽が緑っぽく見える瞬間がある・・・ことがあるというもの。
 瀬波で見えるなら、おなじ日本海の糸魚川でも見られることがあるかな・・・と思いながらも、なかなかそんな瞬間に遭遇することはなかったのだけれど。

 昨日、仕事でいった上越からの戻り道。途中で夕陽が沈む時間帯になったので、車を止めて写真を撮っていました。いつもの習慣で、日が落ちきるまでずっと撮ったあと「なんだか、ちょっと赤じゃない色になった瞬間があったなあ」と思って見てみると、一番小さくなった瞬間に、ほかの写真で見るような鮮烈な緑ではないけれど、黄緑というか「緑と言えなくもないような気もする・・・」くらいの緑色で写っていることを発見しました。

 年度末のごほうびだな、こりゃ。がんばらねば。

 そんなこんなで、おはようございます。

2016年3月28日 (月)

春のお仕事

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 あちらこちらで、消えたり茶色くなったりした線や文字が、まっしろく復活してきています。
 もう消雪パイプから水が出ることもなく、除雪車が時に地面を削って仕事することもない。
 そんな時期だからこそのお仕事。

 これもまた、はるのおとずれも一風景なのだよね。

 そんなこんなで、期末のパニック継続中。ゆっくりいろいろ愛でたりできる気持ちの余裕をなんとか確保して、春さがしできるといいなあ。

 みなさん、いい年度末を(笑)。というわけで、おはようございます。

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2016年3月27日 (日)

アトリウムコンサート

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 きらら青海のアトリウムでのワンコインコンサートは最近何度も開かれているけれど、動線の向こうにある図書館の開館中の昼間のフリーコンサートというのは、もしかしたらはじめてじゃないだろうか。
 というわけで、土曜日は7回目の「ひすいスプリングコンサート」。ひすいジュニア合唱団とひすい弦楽アンサンブルの、春恒例のコンサートが催されました。
 去年までは、ホールの中。でも、今年はアトリウム。正直、どれくらい見に来てくれるのかな?、見ているひとが途中で帰っちゃったりしないのかな?と、ほのかな心配はありました。

 市民会館でおおきな市民発表イベントがあるのに、そちらをおえたばかりのひともたくさん見に来てくれたし、途中で席を立つ人も少なく、図書館や新聞を読みにきたひとたちも足を止めてくれて、おおくのひとに見て頂けたこと、本当にうれしく思います。

 さて。

 毎月第二土曜日に2Fの講座室で催していた「土よう子ども会」も、4月からはこのアトリウムでの開催になります。こうやって、多くの人に足を止めて、参加してもらえるとうれしいなあ・・・とちょっと勇気ももらったワタクシなのです。

 というわけで、こんばんは。みなさん、いい週末でしたか?。

2016年3月26日 (土)

雪が降った日の夕暮れ

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 昨日は朝起きてみたらあたりは真っ白。だけれども、昼頃からは青空が広がり、夕方には夕陽を見送ることもできました。
 春と冬のちがいは、地面が持つ熱の力のちがい。あっというまに雪は溶け、乾き、ちゃんと昨日までとおなじ雰囲気になる。雪が降ったからこそ感じる「春だなあ」な一日でした。

 ところで、海の向こう、夕陽が沈む能登半島を眺めていると、ずいぶんと大きな煙が赤い光に浮かび上がっていました。
 最初は「竜巻かな?」なんて思ったりもしたのだけれど、ちゃんと動かないでずっとじっとしてるし、よくよく見ると根本に煙突みたいなのも見えます。
 「対岸」から見ても見えるくらいでっかいの、あるんですねえ。なんの煙突だろう。

 そんなこんなで、おはようございます。今日はすっかり、春の日ですねえ。

2016年3月25日 (金)

なごり雪

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 昨日の夜中、仕事の手をちょっと休めて外を見てみると、雪がふりはじめているところでした。うっすらと白くなっている庭。ああ、朝になったら溶けちゃうだろうし撮っておくか、と三脚を出してきて窓の外を一枚。
 でも、起きてみたらもっと白くなっていました。今年最後の雪、だなあ。

 今朝の新聞は、学校の先生方の異動特集。
 上の子は部活の顧問の先生が定年、副顧問の先生が異動で「どうなるんだろう」と心配顔。下の子は大好きだった校長先生がやはり定年で「えーー」と言ってます。
 そして、雪。まさに、お別れの日のなごり雪。

 プロ野球の開幕の日の雪というのも、季節の切り替わるスイッチだなあと感じます。

 そんなこんなで、もうタイヤをかえちゃった車もけっこういるみたいだし、今日は運転はくれぐれもご注意を。

 おはようございます。

2016年3月24日 (木)

雪山のほまれ

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 昨日は、今年3月いっぱいまでの時限団体だった「糸魚川地酒の魅力発信委員会」の後継団体「糸魚川 五醸の会」の設立総会。美味しいお酒をいただいて、帰りにちょこっとアイスを(笑)・・・というわけで、多喜さんのかくれた名物「雪山のほまれ」をいただいてきました。
 バニラアイスに糸魚川名物の「山のほまれ」をくだいて混ぜたもの。カリカリしたこの感じが、うまいんだよなあ。アイスもほどよくやわらかく、練った感じがまた。

 酔った後のアイスのシアワセ。もし、機会があれば、ぜひ。
 おはようございます。

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2016年3月23日 (水)

森林公園には

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 まだいけません。

 とはいえ、先日とちがい、ほぼ上まで道路に雪はナシ。うっすら残っているところにもどこもわだちがありました。
 ただ、雪が消えたからといって通れるわけではないのが、山の中の道。雪の重みであちこちで大きな枝が落ちていて、公園手前あとちょっとのところにはこんなにデカい木がまるごと道を塞いでいました。

 道路って、ちゃんと維持する仕事があるから、毎日通れるのだなあということをあらためて思い出す時期でもある。道も、水も、電気も。ライフラインを日々確保してくれているひとへの敬意って、もっとあるべきだと思うなあ。だって、維持しなきゃ、切れちゃうものなのだもの。

 そして、このブログでも何度か「行けませんでした」「ようやく通れるようになりました」と書いていた、真光寺から大和川へのルート。昨日は工事のダンプがどんどん通るのを見かけました。ついこの間まで雪で止まっていた道に、仕事のデカい車が通り始める。それもまた、「春」なのですよねえ。

 さて、みなさん、たのしいお昼を。

2016年3月22日 (火)

一年経つ

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 昨日、出張から戻る途中の大宮駅は北海道新幹線開通直前のいろんな催し物でいっぱい。僕は牧家(ぼっか)の風船に入ったプリンを買ってきたのだけれど、金森赤レンガ倉庫関連のお菓子もいっぱい並んでいました。そういえば、金森の倉庫群は、赤煉瓦ネットワークの番付にも入ってたなあとふと思ったり。
 そして、戻ってきたら新幹線改札の中には、ご近所幼稚園の子たちの新幹線の絵がたくさん。
 一年、経ったんですねえ。

 この一年、たぶん20回にちょっと欠けるくらい往復してるんじゃないかと思うのだけれど、なんだか越後湯沢まわりで上京していたのがものすごく昔のような気がします。向こうで朝イチから動くことができたり、昨日みたいに帰ってきてコドモと一緒に夕方水芭蕉を見に行ったり、時間にすると30分程度の短縮なのだけれど、ずいぶんと近くなった感じ。
 そして、今「何分くらい短縮なんだっけ?」と思ってWeb上で去年3月までのダイヤを探そうと思ったら、ほとんどそういう情報はないということにも気付いて、あらためてどんどんかわっていくものなのだなあと実感したワタクシなのでした。

 さてさて、そんなこんなで、お彼岸をはさんで今週も今日からスタート。
 おはようございます。

2016年3月21日 (月)

だいぶ増えてきた

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 夕方、出張先から戻ってきてから、ちょこっと須沢の水芭蕉をのぞきに行きました。
 ずいぶん、咲いてる株が増えてます。
 この調子だと、次の週末あたりは見頃かも。毎年、3月の終わり頃から4月のはじめ頃にピークが来るここの水芭蕉。先週ひと株咲いてるのをみたときは「今年は記録的にはやいのかな」とも思ったけど、結局数日違いにおちつくもんなんですねえ。
 案外、自然ってのはそんなに大揺れしないようにできているのかもしれないなあと、そんなことを思ったりもして。

 関東では桜の開花宣言だったそうです。

 桜の兆しがやってくると、冬の手じまいのスピードが急にはやくなる。
 この出張、長野までは車で移動したのだけれど、その途中の道の雪の具合を見ても、そろそろタイヤもいいのかな?という感じ。履き替えられるのも、もうじきだなあ。

 そんなこんなで、こんばんは(笑)。

2016年3月20日 (日)

地元の店の気概

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 今日明日と二日間、関東での作業のため出張です。で、朝イチ作業開始には糸魚川発7:01の新幹線ではちょっと間に合わないので長野の家人の家に前泊。六時台の新幹線で上京してきました。

 せっかくなので、駅まで歩いて移動。写真は、参道沿いの本やさんのショーウィンドウです。
 「格調高い」本がこれみよがしに並ぶわけじゃない。僕は、とっても「参道的」なお店のショーウィンドウの中にこぐまちゃんとしろくまちゃんの表紙を見つけて、おもわず立ち止まってしまったのだけれど、こういうのっていいなあとあらためて思ってしまったのです。

 紙の本に比べて電子書籍が「心地よい」とはあまり思えない僕にとって、もしかしたら紙の本が弱くなるということは、そのまま下の世代が「本から遠ざかる」ことになるんじゃないかという心配があります。
 それだけに「善光寺参道」の、とても参道チックなお店のショーウィンドウに、絵本や、児童書が、ちゃんと並んでいる。こういうのって、とってもいいなあ、と。

 よく「都市からやってきた大規模チェーン店vs地元の小さいお店」では、地元の小さいお店のほうが心通うサービスやお客さんへのきめ細かな対応がある。だからちょっとくらい高くて品揃えが悪くても・・・と言われることもあります。
 でも、現実問題として「都市からやってきた大規模チェーン」のほうが、時にいろんなニーズのことをきちんと勉強していて、それを現場に下ろすための試行錯誤や仕組みづくりもやっていて、なおかつ結果として「きめ細かなサービス」を達成していることがあったりもするのだよね。仕組みとして「あたらしいことを準備する部署」とか「いろんな問題をFixして社内を支援する部署」を持っている規模のところに比べて、僕らはその部分をひとりひとりの心がけとアクションで補わないと、対抗できない。

 そういう意味では、こういう「やってるぜ、おれたち」っていうアピールを見ると、なんだかすごく叱咤激励されている気がするのです。

 さて。

 今日は仕事をはやく切り上げて、去年の夏に糸魚川にワークショップに来てくれた 木村太亮さんの(30年ぶりくらいの!)新刊絵本の出版をお祝いする会に顔を出してくる予定。がんばって仕事終わらせなきゃ。

 というわけで、今日は糸魚川はイベント集中日でしたね。みなさん、たのしい休日を。

2016年3月19日 (土)

春の味

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 だなあと思うもののひとつが、あさつき。
 夏頃、立派な玉になったのをかじるのも好きで、ときどき食べに行く写真の先生のおそば屋さんの薬味がこの「へれつぶ」にかわるのも楽しみなのだけれど、一番好きなのはこれくらいの長さの芽の頃にミソつけて食べるヤツです。

 この写真のは、昔オヤジが山で採ってきた株を庭のはしっこに植えておいたヤツの末裔。毎年山でみかけるよりちょっとはやい時期に食べ始められます。

 そのうち、こごめが出てきて、ゼンマイをあちこちで干すひとが出てきて、ワラビやよしなも出てきて。あっちこっちで田植えもはじまって・・・。
 この連休は、南の方から中京エリアくらいまではもしかしたら桜の開花宣言がでるかも?という話だけれど、桜がくると駆け足で急に春になる。あのものすごい舞台転換のはやさもまた、冬のおわりの楽しみのひとつなのです。

 ああ、お向かいさんがタイヤ交換してるなあ。ウチはもちょっと先かな。
 そんなこんなで、おはようございます。

2016年3月18日 (金)

散歩日和

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 だよなあ。

 いい天気の日は、ほんと気分がいい。これで花粉さえ飛んでなければ。
 昨日もそんな一日でした。

 今日はいろいろ用があって自転車移動じゃないんですが、こういう日は自転車が、いいなあ。

2016年3月17日 (木)

今年二度目の自転車通勤

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 確か、二度目だと思うのだけれど、まあ2度目だか3度目だか、3月に入ってからははじめての自転車通勤でした。
 あったかくなったなあ。手が切れるような風もなく、ほんのりソラもまだ明るい気がする。そんな帰り道。踏切で走って行く電車を眺める余裕もありました。

 そういえば、駅ではヘッドマークをつけかえたキハ52を出す練習を有志の方がされてました。これから季節もよくなって、そういう機会も増えるんだろうなあ。

 さて。

 昨日は、客先の指の静脈認証で入室するサーバ室に突然入れなくなりました。冬の寒い日、指の血の巡りが悪いときにはダメになることもあって、指をあたためてから入ったりしたこともあったけれど、昨日は一日の間に何度試してもダメ。もしかして、指の血管が切れたか新しいのが繋がったかして、形がかわったのか(笑)。
 もしかしたらなにかちっちゃいサインかもしれないので、血管が切れないように注意してすごしたいと思います。ちょうど、神足裕司さんのくも膜下出血後初の著書を読んでいたりもするし・・・。

 そんなこんなで、おはようございます。

2016年3月16日 (水)

Challenge

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 と書いてみたけど、これでスペリングあってるんだろうか(笑)。

 大和川の森林公園への道。先日「ムリだった」と知人が言っていたのを思い出して、「もういいかな?」とちょっと登ってみました。
 入り口あたりは全然雪なし。林道途中のトーテムポールのあたりもわだちはあるもののちゃんと通れて「なんだ、ちゃんと行けそうじゃん」と思ったらその先ですぐに行き止まり。
 完全に壁になっているわけじゃないので、何人もの「先達」が、途中まで行ってみて引き返してきた挑戦の跡が、ちゃんとわだちになって残ってました。で、僕もこのじたばた跡にすこし、Uターンの跡を書き足して戻り。

 春、近いようで、遠い。遠いようで、ちかい。こういう駆け引きを繰り返しながら、ちょっとずつ春はやってくるわけで。

 そんなわけで今朝は気持ちの良い晴れ空です。通勤も自転車だ。

 おはようございます。

2016年3月15日 (火)

地元のお酒

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 最近、ほんとお酒が弱くなって、二合も呑むとそのあとすぐ横になってしまうのだけれど、でも日本酒はあいかわらず好きなワタクシ。
 誕生日に家族からもらった地元猪又酒造さんのサビ猫ロックも、まずは赤を楽しみ、こちらの無濾過生原酒のほうを先週末呑み終えました。首にまかれている輪飾りが「おたんじょうび」ということで(笑)。

 この次は、おなじ猪又酒造さんの純米造り50周年の奴奈姫をあけようかと思っています。
 日本酒は二日酔いばかりするベタベタした甘い酒だというイメージを大きくかえるのにものすごく大きな役割を演じた「夏子の酒」というマンガでは、全量純米造りになった日本ではじめての蔵として、埼玉の神亀が何度も出てきます。その神亀の全量純米化が約30年前の1987年だそうで、その頃には多くの人に「アタマがおかしくなった?」と言われたなんて話も聞きます。つまり、純米造りも、積極的に吟醸酒を造ることも、ある種の隠し芸のように言われていて酒蔵の仕事の主体ではなかったということ。
 奴奈姫につながる猪又酒造さんの純米造りは50周年だそうです。「そういう時代」から純米をちゃんとやってきていた酒蔵が、うちの町にはある。これは、すごく誇らしいことだと思うのです。

 5つも酒蔵があって、どこもちゃんとおいしい。そして、仕込み水のタイプも、お酒のタイプもいろいろちがう。だから、いろんなゴハンにあわせて楽しむことができる。そんなぼくのまちのさけ。

 いろいろ楽しみたいなあ。もうすっかり弱くなっちゃったけど。
 ・・・なんて話を書いていると、呑みたくなります。これから働く朝なのにねえ。
 そんなこんなで、おはようございます。

2016年3月14日 (月)

はやいなあ

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 毎年、3月終わりには満開になる、海岸から1km、標高5mの須沢の水芭蕉群生地。
 昨日ちょっとのぞいてみたら、たったひとつだけ、白いのが咲いてましたよ。

 今年は雪が少ないせいもあって、雪解け水も少なく、もうちょっと水が欲しいなあという感じ。今日の雨はきっといいお湿りになるんじゃないのかなあ。

 それにしても、はやい。まだ3月半ばなのになあ。気温のことより、例年ここに来る時の路地や路肩の雪の量を思うと、本当に今年は雪が少ないのだなあとあらためて思います。

 そんなこんなで、また一週間がはじまりますね。
 おはようございます。

2016年3月13日 (日)

睨まれた

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 しばらくは北アルプスの山々が海に落ち込む親不知のあたりに沈んでいた夕陽も、しっかり海側に落ちるようになってたんだなあ。そんなことを思う久しぶりの海岸での夕方。
 海に「じゅっ」と行くには水平線あたりの雲がまだまだあるのだけれど、能登がみえる海の向こうの、雲の中にヤツは沈んでいきました。

 これを見て「ああ、朝が来た」と思うか「一日が終わるなあ」と思うか。
 それもひとつの「幼児体験」なのだろうなあ。

 おはようございます。

2016年3月12日 (土)

3月の雪

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 もう積もることはない。だからこんな雪化粧ももう見ることはないのだろうなあと、降るたびに思う。そんな3月の雪。
 春の雪の歌というと、「卒業式の二十日後」のことを思い出す槇原敬之の「三月の雪」をいつも思い出します。四半世紀前の歌なんだなあ、もう。そして、同級生の中には、この歌のエピソードみたいなのを体験する世代の子どもを育てている連中も出てきているわけで。
 こういう歌のことを妙に思う時、もう50近いオヤジだというのに、ちょっとだけ高校を出たくらいの頃の感じが、体の中に残っているのに気付いたりするわけです。いやはや、春は区切りの季節だなあ(笑)。

 さて、今日は3月の土よう子ども会の日でした。
 代表の濱田さんがこの会を始めたのは学校が週休二日になって、かといって週休二日の職場はそれほど多くなくて…という頃。ゲームばかりしてないでちがうことができる子どもの遊び場をつくりたいというのが彼女の願いだったそうで。
 ただ、最近は足を運んでくれる子がとても少なくなってしまったこともあって、今日で、きらら青海2Fの講座室をベースに開く会は一段落になりました。

 4月からは、月に一回、図書館前のアトリウムでの1時間のお話と遊びの会になります。開催日はかわらず第二土曜日。10:30~です。図書館におでかけのとき、ちょこっとのぞいていってやってください。一回目の四月の会では、けん玉であそびますよ。

 というわけで、みなさんのんびりした週末を。

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2016年3月11日 (金)

よその土地に住むひとは

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 写真は今月のうちの子が通う小学校・中学校の給食献立表。今日は「復興応援献立」として、「ふっカツ」という、たぶんカツがはいる給食なんだそうです。

 「ふっカツ」ってなんだ?と笑うなかれ。

 幸いにして、僕が住むまちでは、ほんの少し揺れただけ。ここしばらくの大きな地震は、県内の2つのも、能登のも、阪神淡路も、みんな「あー、こわかった」くらいで済むものでした。
 直撃をうけた土地のひとたちは、多くのいろんななにかが喪われ、それを埋めたりあたらしくつくったり忘れなければいけないことは忘れたり、そういういろんなことに日々問答無用で向き合わなければいけない。生活そのものが、地震でおきたいろいろととなりあわせだという部分は、きっとあるのだと思います。でも、僕らにとっては、気にしていなければつい「そういえば、そんなこともあったね」ということになってしまう。

 直後に多くの人が「東北を支えなければ」と思って、いろんな行動を起こしました。でも、それはある種の祭りのようなもので、なにもなかった土地のひとたちはだんだんと忘れて行ってしまう。

 だから。

 話題として「そういうことがあった」ということを時々思い出すことは、とても大事なことだと思うのです。そこに「だからこうすべき」までは含んでなくても、受けとったこども(やおとな)は、自分たちの生活の中で、いろんなことを考え直すはずだから。

 ヤヤこしいことを考える力がない分、もっともっとピュアな一年生にもちゃんとつたわる「矢印」としての「ふっカツ」。ウチの下のヤツは給食でどんなことを思うだろう。

 また、話してみたいと思います。そして、自分自身が、どう考えるかも、見つめ直してみたいなあ、と。

 おはようございます。

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2016年3月10日 (木)

おとうさんがつくったんだよ

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 昨日は、2012年5月以来の日本でみられる部分日食・・・のはずが、曇っていたり冷たい雨が降っていたりで、糸魚川では見ることができませんでした。
 で、ふと思い出したのが前回の部分日食。このときは、まだ下は幼稚園にもいってなかったし、上の子はまだ小学生。代休かなにかでお休み。ご近所の子と一緒にみんなで見てたんだっけ。

 写真の装置は、上の子と仲のよいご近所の子が持ってきたもの。
 ウチはカミさんが単身赴任。そして、この子のお宅は逆にお父さんが単身赴任中。前もってつくってくれたピンホールの観測器をものすごくうれしそうに見せてくれて、しかもその箱の中にはしっかり三日月のような太陽が映し出されて・・・。「えっへん!」って感じの笑顔を、今でも思い出します。

 つぎは2019年。この年は2回あるということだけれど、1/6のは新潟で半分近く欠ける中くらいの食になりそう。下の子がちょうどこの写真の頃の上のヤツとおなじくらいのトシになってるはず。そのときはちゃんと晴れてくれると、いいなあ。

 そんなこんなで、おはようございます。

2016年3月 9日 (水)

関東方面から帰ってくると

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 JR糸魚川駅の新幹線下りホームから降りていく階段で到着したひとを迎えるのは、春のけんか祭りの写真。
 もうたぶん10回以上往復しているし、家族を送り迎えにきたことを考えるとこの階段は40回だか50回だか降りているような気もするけれど、それでもこの季節にあらためて眺めると「ああ、もうじき春なのだなあ」と思う。けんか祭りは僕にとって「となりの町の祭り」。出かけていってその高揚感を楽しむ祭りで「おらが祭り」ではない。それでももうじき春だなあと思うくらいなんだから、天津神社の近くで育って糸魚川の外で暮らすひとにとっては、新幹線で戻ってきて、この写真を眺めるときには「ああ、もうじき祭りだなあ」という、僕よりずっと大きな高揚感があるんじゃないかと想像してしまいます。

 日々のしんどさを、たとえば誰かをネットで罵倒することで発散させるよりは(もちろん、ちゃんとした批判や議論ならそれは徹底してやればいいと思うけど)、祭りでポジティブにわあっと発散させるほうが、ずっといいものなあ。もっともっと「ハレ」の少ない日々を過ごしてきた昔の人たちの手なんだもの。こっちのほうがずっといいよ。

 そんなこんなで、冷たい雨も雪にはならず。あちこちでようやく梅が盛大にさきはじめた糸魚川にて。
 おはようございます。

2016年3月 8日 (火)

お祝いの餅

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 昨日、上の子が学校から卒業式のお祝いの紅白大福をもらってきました。
 さっそく、二人の子が一個ずつ。赤い方はイチゴ大福で、白は豆大福。朝ごはんのあとの甘いもので二人ともにこにこしながら食べて学校へ出かけていきました。

 ふと思い出したのが、去年の今頃のこと。

 小学校のPTAの打ち合わせ会で校長先生から「実は卒業式の餅のことなんだけど…」と相談があったのです。
 いままではこのお祝いの紅白餅の費用、給食費から捻出してきたとのこと。ただ、昨年度は市内の給食関係でちょっとトラブルがあり、会計が学校単位から市の一括管理に移管されることになっていたこと、となりの上越市でおなじく伝統行事のおもち「川渡もち」を給食で出したときに食中毒を起こしたこともあって、給食扱いで出すのに、給食室が品質を保証できない(買いいれてそのまま渡すだけの)お餅はやめたいという話もあったんだとか。

 お祝いにお餅。僕は田舎の子なので、こういう感覚ってすごく自然で、子どもたちにもこういう感じをリクツじゃなくて皮膚感覚で受けとって欲しいなあと思う。だから「残したいんだけど、この費用、PTA会費から出させてもらえないか」という校長先生の提案を、すごくうれしく感じたのでした。

 各校でそういう議論があり、いろんな話があったんだろうな。
 そして、上の子が去年の春から通うようになったこの中学校でも、なにか考えて残そうということにしてくれたんだろうな、と。ちょっとうれしくなったお土産だったのです。

 カバンに入れっぱなしで、何日かたって食べるような子は、いないといいなあ(笑)。
 そして、今日は県立高校の試験日。みんな、がんばれ~。

 というわけで、おはようございます。

2016年3月 7日 (月)

グリーンシグナル

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 難しいことができるようにリクツを勉強することも、手がおぼえないとできないことのため繰り返し練習することも大切。だけれども、写真を撮っていてときどきどうしても必要なのは「ああ、撮りたいなあ」という気持ちが触発されるような機会に遭遇することなのだと思う。

 最近、すばらしい写真をたくさん残されている写真家さんの写真展とか写真集を見ても、なんだか別の世界のことのようであまり思うことはないのだけれど、あまり作為なく撮っている子どもの写真とか、アマチュアの(しかもヘンに凝り固まっていないひとたちの)写真を見るのがとても刺激になります。
 そんなわけで、毎年楽しみにしている横浜のCP+(という写真関係の見本市イベントがあるのです)への道の途中でやっている「全国児童生徒図工写真作品展」(だったかな?)が見られなくてがっかりしていたのだけれど、今日は逆に仕事のスケジュールがあわなくて今年はみられないとあきらめていた、時々糸魚川にお越しの写真家さんと彼に師事するいろんなひとたちのこじんまりとした写真展に、突然の上京打ち合わせが発生したおかげで顔を出すことができました。

 写真には、もう撃ち抜かれなくていい。僕は、写真を見て、にこにこしたいんだなあとつくづく思う、短いけれど幸せな時間でした。
 というわけで、武蔵小杉駅近くのパークシティ武蔵小杉・中原市民館のギャラリーにて、写真展「ほのぼのな仲間たち5」3/9まで開催中です。
 お近くの方は、お時間があれば、ぜひ。

 というわけで、みなさんこんばんは。
 信号はよく見て、安全運転で(笑)。

2016年3月 6日 (日)

街灯

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 昨日の夕方、青海図書館に寄ったらちょうど夕陽が傾いた頃。
 柱の上にちょこんと載って、なんだか街灯みたいだなあと思ってスマートフォンで一枚撮ってみました。

 ちなみに青海図書館は蔵書整理期間中で7日までお休みだそうですよ。

 今日は風がつよそうだけどいい天気。だいぶあったかくなりそうで、その分花粉も飛びそうです。ご同輩のみなさん、くれぐれもご注意を。
 というわけで、おはようございます。

2016年3月 5日 (土)

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 どこまで海で、どこから空なんだろう。
 気温があがると、霞む季節。これもまた、春の兆し。

 それにしても、今日は散歩日和ですねえ。

 おはようございます。

2016年3月 4日 (金)

メリークリスマス!

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 というわけではないけれど、なんだか赤と緑って、クリスマスな感じしません?。

 今年はなんだかすごくフットワークが重く、この季節までほとんど海岸を歩いていない気がします。今朝ちょっとはやめに上の子を学校に置いてきたあと、ちょっとだけの海岸散歩。
 人も増えてるし、海もきれいだなあ。

 そろそろ、海岸散歩の季節。もう少し歩いて楽しもうと、そんなことを思った朝なのです。

 おはようございます。

2016年3月 3日 (木)

すっきり黒姫

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 というわけで、コドモを学校に送っていったかえりに一枚。スマートフォンのものなので、写りはご容赦を(汗)。
 朝は「こりゃ、自転車で行っちゃおうかなあ」と思うような天気だったのに、いつのまにか曇り空。風も強くてちょっとヘタレ自転車乗りにはムリな天気になりつつあります。

 出張での関東滞在中、テレビはもうすっかり春扱い。ときどき寒いと「冬のような」なんて言うくらいだったけれど、まだまだこちらは冬の長いしっぽがかかっている時期。だから、こんなふうに山がすっきり見えると、なんだかトクした気がします。

 さて。昨日、焼山の火口付近1kmへの立ち入り規制が発表されました。
 http://www.city.itoigawa.lg.jp/item/18363.htm
 噴火警戒レベルは1のままで変更されていないのだけれど、ちょっと注意してね、なのかな。
 山へいかれる方は、ご注意を。登山届けとかもしっかりしてから。

 そんなこんなで、おはようございます。

2016年3月 2日 (水)

田園

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 の文字を見ると、玉置浩二の疾走感あるボーカルが頭の中から聞こえてきます。
 でも、あの歌が主題歌だったドラマ「コーチ」の舞台、銚子のあたりでは、こんな風景にはなかなかならないだろうなあ。

 昨日はお昼近くまで関東で仕事。一段落ついてから車で移動し、上越でひとしごとしてから帰宅でした。
 そして高田あたりから天気は大荒れになり、このあたりでは信号の黄色に雪のカバーができてしまっています。

 ただ、この程度の雪なら新潟では警報はでない。そして、糸魚川も「ま、降ったかなあ」程度の雪で一安心。
 縦断じゃなく、横断でもこれだけ天気がちがうのだから、案外と日本は広いのだなあ。

 そんなこんなで、おはようございます。

2016年3月 1日 (火)

雪、降ってます?

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 今日は出張最終日。作業も昨日でひととおりおわり、今日は動き出す仕組みをしばらくモニタリングしてから帰り道です。

 こちらに来ている間、カメラは持ってても、一回もシャッターを切らなかったなあ。
 というわけで、写真はこちらに来る前の朝の雪のもの。

 戻り道途中の長野では大雪警報が出ているらしいですが、糸魚川の雪はどうでしょうか。
 雪の心配があるのはお昼くらいまでの予報なので、そうはいっても安心して戻ることにします。

 そんなこんなで、おはようございます。

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