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2016年1月19日 (火)

トレースライン

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 雪が降ると、足跡も轍も残るようになるわけで、そうなるとまじまじと思うのは「おれ、車庫入れヘタだよなあ」ということ。こんなカクカクに入ってこなくても、ねえ(笑)。

 今朝は、関東方面から一日半くらい遅れた感じで雪が降り出しました。このままの勢いでいくと、そこそこ積もりそう。ようやく冬本番がやってきたなという感じです。これくらいの雪、冬ならあたりまえなんだけど、一度ガッツリ貯まって諦めがつかないと「ああ、降っちゃったなあ」とか思っちゃいますもんね。

 さて。

 昨日は出張先で関東方面の大雪に遭遇しました。全然来ない電車。少ない案内。混み合うホーム。でも誰かが怒鳴り出すわけでもなく、駅員に詰め寄ったりするわけでもなく、淡々と待ったり、別の経路を探したり、連絡を取ったり、スマホのぞきこみながら時間をつぶしたりしていたように思います。そして、夕方晴れてきたらホームの自販機のホットの飲み物だけ売り切れになっていたり、ね。
 一方で、ネットでは鉄道会社の間引き運転をまるでなにかの失態のように書くニュースあり、「こういう状況だったら休めよ」「誰でも休めるわけじゃねーんだよ」「猛省を促したい」といった、ある程度おとなしいものから過激なものまでいろんな怨念が書き連ねられてました。やっぱり、ネットってのは人前で堂々と言えないことを書き散らかす場所なんだなあとあらためて思ったりも(笑)。

 個人的には、大雪に対応するためのコストを支払っていない土地では、降ったときにいつもとおなじ状況でサービス維持なんて、できるはずがありません。それを求めるのは「虫がいい」話です。それがイヤなら、その分のコスト負担をしなきゃいけない(それは、たとえば田舎町が時刻表を見なくてもさっとバスや電車に乗れるほどの本数を確保するだけの「コスト負担」をしていないのとある意味おなじ)。
 だとすれば、そういう時に対応するためには、震災後あちこちで言われたBCP(事業継続計画)のように「そういう時にどうするか」をあらかじめ準備しておくことだと思うのです。
 もちろん、100%同じようになんて、きっとできない。なんらかのロスは出てくる。でもそれは、たとえば鉄道会社に恨み言を言うことでも「アンタの職種は休んだり自宅勤務できるかもしれないけど、俺たちはできねーんだよ」とやりあうことでもなく、「そういう状況になったときに自分たち(の職場)はどうするか」を準備しておくかどうか。そういう意味では、自分たちマターという面があるんじゃないか。

 都市部のひとは特にそういう傾向を感じるのだけれど、インフラは100%稼働していてアタリマエ。サービスが停止するのは不祥事みたいな感覚があります。でも、その分、インフラを維持するひとたちへの感謝の念は薄いんですよね。
 昨日みたいな日に全部が止まらず、動かせる範囲で精一杯してくれたひとたちに、今日は一日あちこちで「ありがとう」を言うようなまちだと、きっと今日はにこにこして仕事できるんじゃないかなあ。

 そんなこんなで、おはようございます。

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