鰯を拾う
僕が小学生にあがるちょっと前の頃、フクラギ(ブリのちょっとちいさめのヤツ。イントネーションとしては、ふくら[ぎげ]って感じで、ぎとげの間くらいかな)が"沸く"と、たまあに鰯が海岸に打ち上げられてくることがありました。時には、タライを持って行ってずいぶんたくさん拾ったことも。祖母がそれをつかって煮干しをつくったなんてこともあったっけ。
でも、姫川港の西防波堤ができたころから魚の通り道が遠くなったのか、鰯がたくさん打ち上げられるようなことはなくなりました。そういえば、椰子の実や、タコブネがうちあげられることもほとんどなくなったような気がします。
んで。
昨日、海岸を散歩していたら、波打ち際にちっちゃい鰯が落ちているのに気付きました。ほんと、あっちこっちに。まだ乾いていなくて、なかにはまだぴちぴちはねてるヤツも。
こんなの見たの、何年ぶりだろう。たぶん、20年とか30年とかぶりです。
ちょっと時間をあけてもう一度コドモと見に行ったらもうきれいになくなっていたから、カモメのゴハンになっちゃったのかな。もしかしたら今でもときどきあることで、ただ見られる時間がとても短いだけなのかもしれないけれど、なんだか小さい頃が蘇る海岸散歩でした。
一期一会な散歩って、いつもの道でも、あるんですねえ。
おはようございます。
し
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