とどかないけど
なんだか、海賊の刀のようなつらら。
海の近くの食品工場では、防風林とおなじ方向にちょこっとなびいたように伸びたおおきなつららができていました。
こういうのができる場所は家の周りにいくつもあって、小学校の頃はどうやって取って遊ぶか、いろいろアタマをつかったのを思い出します。雪玉当てて割って落とそうとして、ガラスにあたって怒られたりとか。今の子たちより僕らはずっと、日々いっぱい「悪いこと」やってたなあ。ひとつひとつは、小さいことで、しかもわかりやすいことだったけれど。
俯瞰してみれば、今の子たちよりは僕らの方がずっと「悪いこと」をたくさんやっていたと思う。なのに、今の方がずっと深刻な結果に陥ることが多くなってきているように思うのは、いろんなことが便利になった分、こどもの力で及ぼせる影響が大きくなった、つまり、「道具にてこの原理が働いて大ごとにできるようになった」ということなのかもしれないななどと思ったりも。
小さいときは、手の届く程度の小さな世界で。それが大きくなるに従って、どんどんと世界が広がっていく。そういう距離感は、ある程度の田舎にいてこそ得られるものだと思う。まちはどんどん田舎から「近く」なってきているのだから、この距離感を、僕らはウマく使いたいなと、そんなことを思うのです。
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