約束
昨晩のローカルニュースでは、糸魚川駅の赤れんが車庫のモニュメントの下に国鉄色のキハ52が戻ってきたことを伝える映像がたくさん流れていました。Facebookなどのタイムラインでも。
残念ながら僕は搬入中のシャッターの外にいる時間帯には見に行くことはできなかったのだけれど、それでも夜にちょこっと、雨に濡れてぴかぴかつやつやの戻ってきたヤツを眺めにいってきました。
んで。
区間表示に「糸魚川~南小谷」と書いてあるプレートを見つけたときは、なんだか不思議な感慨がありました。もともとこの区間を走っていた汽車なんだし「かつて赤煉瓦車庫があった時、この区間を走っていたこの色のコイツが、こんなふうにここに収まっていましたよ」という意味ではこれはある種の記憶の風景。でも、地震後の土砂崩れで一部区間が代替輸送になっている今は「ちゃんとまた大糸線は南小谷まで走って、そこで電車に乗り換えられるようになるよ」っていう、ある種の約束のように感じたのです。
昔の水害で大糸線の橋脚が壊れてしまったときは何年も放置されてしまって、もしかしたらこのまま廃線になっちゃうんじゃないかとさえ思いました。
それに比べると、今回は昨日(26日)から糸魚川~南小谷間の大糸北線区間は運行再開。その後落石で運転取りやめになったりもしたけれど、また今朝は復旧しているようです。
JR西日本運行情報の大糸線の情報
http://trafficinfo.westjr.co.jp/hokuriku.html
ライフラインは、つながっていること自体日々あたりまえだと思っているのだけれど、田舎町では往々にして、切れると「ほんとにもう一回要る?」という話が出てきてしまう。それだけに、ちゃんと元通りやるよっていう意思表示は、とてもうれしい。
なんだか、そんなことを思ったりした、夜のキハ52冷やかし。大糸南線側も、はやく再開できますように。
« チェックポイント | トップページ | 「仕事」を眺める »
「れんが車庫」カテゴリの記事
- レンガの向こうの青空(2021.12.02)
- 発掘の日(2018.12.28)
- バルの日に思う、煉瓦車庫のこと(2018.11.10)
- お湿り(2018.08.06)
- れんがしゃこ(2017.07.29)
コメント