通り道
夕方、まだまだ工事中の南口(アルプス口)にいると、高校生や仕事帰りのひとがぽつり、またぽつりと通っていきます。駅の南にいるひとたちにとっては、こちらからだと近道だものなあ。
なにかができると、動線はかわっていく。今もまた、まちがかわっていく節目を暮らしているのだなあと、あらためて思います。
工事中でふさがれている車線に立って、工事が休みの夜にこうやって駅を眺められるのも、あとちょっとなんですねえ。だんだんと立ち上がってきたこの三連アーチ、しばらく時折夜に眺めてみたいと思います。
ところで。
糸魚川から上京するときには、首都圏往復割引切符という企画切符を買うのでネットで予約せずに駅のFAX予約サービスで希望列車を連絡して、切符を確保してもらってから買いに行くというのが習慣になっていました。そのサービスが9月一杯で終わっていたのを知らずに今日FAXしたら、「実は、もうやっていないんです」と申し訳なさそうな声での電話をいただいちゃいました。
システム構築なしに、心がけと告知だけでできた駅の独自サービス。たぶん、新幹線駅ができて三セクのときてつが来たら終わっちゃうだろうなあと思っていたのだけれど、前倒しでもう終わっていたというのはちょっと予想外でした。会社全体でおなじサービスをきちんと提供するというのは、逆に言えばこういう「オーバースペックなサービス」を辞めていくことでもある。リクツは分かるのだけれど、なんだか世知辛いというか、さみしいなあ。
そんなことも思いながら、今週末の出張の切符を窓口で発券してもらってきました。
そして、11/1にはときてつの新しい車両のお披露目もあるそうで、いろいろかわっていくんだなあと、そんなことを思いながらの夜の糸魚川駅なのです。
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