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2014年1月 1日 (水)

混み合う季節

Ep310396

 いつもは半分枯れたような榊があがっているだけの神棚も、今の時期は松飾り、鏡餅に繭玉飾りなど並ぶモノがおおくてすこし手狭。そんなこんなでろうそくの焔が、ほのかに榊の葉を炙ってしまったりもして、あわてて位置を微調整しているうちに昨晩は紅白がはじまり、2013年は終わっていきました。

 さて。

 心に残ったのは、泉谷のかみ合わないステージ。

 年末にNHKホールに集う幸せなひとたちではなく、画面やラジオを通じて、なかなかにうまくいかなかった一年を終えようとしている人たちにこそ伝えたいんだという「手拍子をやめろ」という吠えを、客席は演出として受け入れ、笑顔での手拍子は続いてしまった。そして、パフォーマンスは消化不良となる。

 確かに、思いは伝わった方がいいし、多くの人を「!」が撃ち抜けばばいいと思う。
 思うのだけれども、それはいろんな奇跡が重なった上でおきる希有なできごとでしかないし、それが幾多のステージで演出として成立しているのであれば、そのステージでうすっぺらい装われた奇跡を「体験していることにした」結果でしかないという気もします。

 トライしなければ、成就できるかどうかはわからない。
 手にしている「春夏秋冬」という古い歌が「そういう人たち」への力になるかどうかはわからない。「そういうつたえ方」がエールになるかどうかもしらない。あえて起こした波が予定調和ではなく、大きなインパクトとなってみんなを包むことができるかどうかもわからない。

 そんな中で、成功することを確信せずに、あえてやらかした。
 そういう姿は、ミュージシャンだなとも思う。

 あのステージは、きちんと機能していなかった。きちんと伝えることができるものではなかった。
 "Nice try, but..." を、僕が65になってまだやる勇気があるかと考えると、あれはとてつもないやらかしだったのだとも思うのです。

 成功の目がないことはやらないのは、日々の暮らしをきちんとやるためには、正しいこと。でも、時には、こういう壁に挑んで跳ね返されるようなこともやるという、とても愚かな選択を、できる部分を残しておきたい。
 2013/12/31の泉谷のように。

 みなさん、あけましておめでとうございます。
 今年も、よい年を手にすべく、七転八倒しましょう!。

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コメント

こんにちは
あけましておめでとうございます
紅白の釈然としない思いがこの文章を読んで
何かすっきりしたような気持になりました
すてきな2014年になりますように

 ひろっちさん、あけましておめでとうございます。

 うまくやること、失敗しないことってのはとても大切なことなのだけれども、その一方で「人に迷惑をかけないでやっていくことができる」というのは、ある意味傲慢な思い込みなのではないかと思うこともあります。

 だから、スマートではない、泥臭いやり方というものに時々強く惹かれてしまうのではないかと。

 写真を撮る上でも、そういうところはあって、なんだかここ数年はずっと徒歩圏のごくごくあたりまえの写真ばかり撮っているような気がします。
 なので、ひろっちさんのブログを見せていただいて「もちょっと考えて撮らんといかんな」なんてことを改めて思ったり・・・(笑)。

 そんなこんなで、今年もよろしくお願いします。

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