いきていくということ
先週末の芝居「ある町の善人」は、きれいごとではない物語でした。正しい人、いい人として生きていこうとすれば苦しくなる。自分の大切なものや人を守るためには、獣のようにならなければいけない時もある・・・。
生き残ることが一番大切。どうよりよく生きるのかなんて考えない。そんなこと言っていると生き残れないというのが人間以外の生き物。でも、連中はそのかわり、そう選択していてなお人間よりもずっと生き続けられないリスクが高い暮らしをしているし、きちんとその日を生きていけるだけのものが目の前にあるなら、それ以上に求めることもしない。
芝居の最後は、話しを突然ぶった切って、客席に問いかける結び。だから、すっきりと「ああ、楽しかった」ではない、もやもやした気持ちが未だに残っています。
そんなこんなで、今日の一枚は能生川の様子。川に帰ってきて息も絶え絶えの鮭と、それを狙うカモメ。かといってカモメがかんたんに鮭をつつくことができるわけではなく、逆に足を鮭につつかれてびっくりして飛び上がったりすることもあります。結果として鮭たちはもうよれよれだから、あちらこちらでカモメたちにつつかれているのだけれど。
橋の上からこの様子を眺めながら、ふと芝居の最後のシーンや、「建具屋の息子」を抱きながらのシェン・テの問いかけを思い出してしまった。そんなワタクシなのでありました。
まだまだ、まつりのおわったあと・・・は続いています。
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