たとえば凱旋枠とか
ひさしぶりの長野の朝。ご近所のコンビニでこんなポスターをみかけました。
ポスターは、飯山の美術館で開催中の「月あかりとシメリケの国」。
http://www.city.iiyama.nagano.jp/soshiki/gakusyuusien/bijyutukan/event/tukiakaritosimerikenokuni
小林野々子さんの個展の案内なのだけれど、このポスターの中にマジックで「当店従業員デザート担当者」の文字。最初に見たときには「飯山出身の作家さんが時々地元の美術館で展示会やられてるのかな」などと思ったりもしたのだけれど、プロフィールサイトを見てみると飯山の方ではなく長野市の方のようで、しかもなかなか素敵な作風の方だな、と。きっと、飯山の方に乞われての個展なんだろうなあ。あらためて、見に行きたくなりました。
んで。
「名前のしらないアーティスト」「コンビニ」「ポスター掲示場所じゃないところで個展」なんてことで、僕は勝手に若いアーティストを出身地が応援する構図を、まるで三題噺のように想像しちゃったわけですが(そしてそれは外れだったのだけれど)、そういう構図は、なかなか悪くないんじゃないかという気もしてきました。
喰えない頃の作品というのは、先鋭的で実はとてもおもしろかったりもします。本当であればそれが評価されて脚光を浴びることができれば一番いいのだけれど、そういう人は本当にたくさんいるわけでもあるので、なかなかそういうチャンスに巡り会える子は少ない。
ならば、たとえばきらら青海のギャラリーとか、そういう場所に枠を作ってしまって、定期的に中央でがんばってる地元出身者が個展できるようなシリーズをやったりするのもおもしろいんじゃないかと。
今月末に三度目の大規模なリサイタルをされる、マリンバ奏者の斉藤さんみたいな凱旋コンサート。こちらはまさに「この人だからやりたい」というものなので事情は違いますが、そういう形だけじゃなく、「枠は用意したから、やりたいひとを募ります」という形ができると、おもしろいんじゃないかと。そんなことをふと考えたポスターなのでした。
さて、これから糸魚川にもどってお墓参りです。
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