ネットの効用
先日、写真撮りの友人と話していて「ネットは、なぜこんなに切ないのだろう」という話しになったことがありました。
ネットの向こうにある風景には、なかなか踏み込めない。本当なら、ネットなんて通さずに撮ったほうがずっとクリアに撮ることができるのだけれど、でもネットの向こうに被写体を置くことで、その届かない気持ちを伝えたいと思うことがある。なのにネットは目で見たほどにはカメラの中では存在感を示さないし、見えるほどにうるさく撮ると、本当に見てもらいたい向こう側がわからなくなっちゃう。やっぱり、目ってのはすごいんだなと、そんな感じの話でした。
誰もいない大和川小の煉瓦のモニュメントを眺めながら、ふとそんなことを思い出す朝。
どうもこの煉瓦は大和川の工場で焼かれて、糸魚川駅にあったレンガ車庫の一部としても使われたらしいものなのだけれど、大半は大阪方面の工場で焼かれた煉瓦が使われた「当時最新鋭の」鉄道拠点施設に、「地元にだってあるんだぜ、いい煉瓦を作ることができる場所」って気概を持ってこのひとたちは仕事していて、それを地物の学校を「立派にする」ためにもちゃんと使ったのだろうなと。
やっぱり、ネットの向こうにあるものには、いろんな思いを馳せてしまうのです。さて、GWも終わって今日から平常運転。GW中お忙しかったひとたちにとっては一息つく朝なのかな。では、みなさんがんばりましょう。
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