ポジティブ
僕がはじめて乗った新幹線は、大宮止まりの上越新幹線でした。でも、そのうち上野まで延伸され、東京に乗り入れ、大宮は通過駅になりました。はじめて乗った小学生の頃には駅の賑わいや売店の数なんて覚えていないけれど(なにせ、糸魚川からいけば、どこのまちだって光まばゆい大都会なのです(笑))、あとから聞くと、ずいぶん当時の大宮駅は、突然寂しくなったのだそうです。
そういう意味では、北陸新幹線の暫定的な終着点だった長野駅は、今後の金沢延伸で、おそらくは通過駅になってしまう可能性がある。多くの人は、きっと危惧していると思います。逆に言えば、深刻な危機感を持っていなければ、こんなポスターをつくろうなんて思わないよね。
で、その発想が、いいなと思うのです。金沢だって長野圏になるよ。好機到来だ!。
バラ色過ぎる変な夢ばかりを並べるのもどうかと思うのだけれども、悲観論を並べるのだって、つまらない。
こんな感じで、ポジティブに行きたいな、と。
そういう意味では、今の「新幹線を待つ糸魚川」というのは、一部の商工業者の方たちや市役所の中だけで語られていて、街のひとたちが「通ったら、こんなことができると楽しいよね」という話しがほとんど語られていない。だから、自然と話は役所や商工会議所の中だけで語られて、僕らにとってはもっと縁遠くなってしまうわけです。
ウチは、家人が一人、新幹線がやってくれば単身赴任をやめて通勤できるねと楽しみにしていることもあって、新幹線の延伸開通を熱望しているのだけれど、そういったことは別にして「金沢と東京を結ぶ線の上にある駅の一つが、糸魚川にある」ということでどんな「!」が考えられるのか。そういうことを、ごく普通の話題として、もっと楽しんでいきたいなと、そんなことを思ったポスターなのでありました。
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