おもちゃの病院
毎月最終日曜日にきらら青海ロビーで「おもちゃの病院」が開かれています。
この「病院」、有志の方が、僕が子どもの頃からずっと開いていてくれているものです。
ウチは、子どもができてからも、「電気で動くおもちゃ」がほとんどなかったこともあって、「壊れて動かなくなっちゃった」というのがあまりなかったのだけれど、昨日は下の子のミニカーのためのおもちゃを持って、30年ぶりくらいにお伺いしてきました。
「最近は、コンピュータのおもちゃが多いから直せないのも多くて・・・」なんてことを言いながらも、にこにこしながら手際よくネジをはずしていく「お医者さん」たち。あるものでベルトなどの部品をつくっていって、見事に直してくれました。
最近は、僕が仕事で扱うコンピュータ関係のブツも、たとえばインクジェットのカラープリンタなんかは、たとえ話ではなく本当に「直すより買うほうが安い」ことも多いです。その方が、財布が傷まないから「買い換えちゃったほうが安い」と言いますが、それでも、なんだか心は痛みます。だって、直せば使えるものを捨てるのって、やっぱりおかしいことだから。
それだけに、一生懸命遊んでいたおもちゃが動かなくなったとき、捨てちゃうのではなくて、直すことで「再会」できるというのは、こどもたちにとって、ものすごい発見だし、手品なのだなというのを、昨日はあらためて気づかされました。それに、きっと、「直してくれる人」をものすごい人だと感じることから、たとえば人への感謝とか、職人仕事への憧れとか、電気への興味を通しての「理系人間への道」とか、そういうものが宿っていくんじゃないかとも。
そんなわけで、今日の一枚は、ミニカーが坂を上るようになったおもちゃで狂喜乱舞して遊ぶウチの子です。
青海のおもちゃの病院のスタッフさん、どうもありがとうございました。
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