支えるローテク
今日は、ピークカット15%大作戦の一回目トライアルの日。
新潟県全体で、17:00~19:00の間いろんな節電を試し、その結果を公表するそうです。
今後も、何度かこういった試みを繰り返しながら、夏に向かってピーク時の電力を削る方法を模索するんだとか。
最近、脱原発のデモが首都圏を中心に盛んに行われているようです。確かに、今回の震災で、原発はもうイヤだという気分に多くの人はなったと思う。でも、そのデモのプラカードに「自分ちの電気を減らす」という宣言が全然見当たらないのが、不思議なんですよね。
僕らの生活に必要な電気は今まで通りよこせ。計画停電なんてまっぴらだ。そういう人が言う原発を止めろという運動に、どれくらいの信頼性があるのだろう。
日本と生活水準がずいぶんとちがう国から不当に安くものを買わないようにしようという「フェアトレード」の運動があるけれど、今までは電気をいわば「フェアトレードではない」状態で買っていたのだと、原発を含む電気のユーザーは、あらためて意識する必要があると思う。廃炉に必要なコストも、災害対策に必要なコストも払ってこその「フェアトレード」。原発がある地域の人たちに対しての後ろめたさがすこし弱くなるんじゃないか、そう思うのです。
そして、さしあたって、いくつかの原発が止まってしまった、今の状況では、定期点検中の原発の運転再開もなかなかむずかしいという状況では、夏に向かって、節電する必要がある。
最近の電気製品は、電気を節約するという意味ではなかなかに賢いけれども、でも、最強の節電は、使わないこと、つまり、「スイッチを切ること」であるわけで、そういった意味では、ローテクの明快さと強さを発揮するべきときなのだろうなとも思うのです。
そんなわけで、今日の写真は中央界隈で見つけた、なぜかコンクリート電柱に木の電柱がつないであるところ。
木が支えてるのか、倒れないようにコンクリート側がもたれかからせてあげているのかはよくわかりませんが、古い時代と今の時代の支え合いだなぁなどと、ふと思い出して載せてみました。
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