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2010年10月12日 (火)

釣り人

Img_2179

 今の季節、夜が明けたばかりの海岸を歩くと、あんまりたくさんの人が竿を振っているのにびっくりすることがあります。
 そして、ほんのちょっと向こうには、たくさんの船もいる。

 夜のまちなら、夜10時頃と朝5時頃なら、夜の方がずっと人通りがあったりするものだけれど、海岸は圧倒的に朝なんだなぁなどと、ヘンなところで感心したりしています。

 さて。

 月曜日に、市展の写真部門の選者、橋本浩市さんによる講評会があり、出かけてきました。
 2点出展しているうちの一点、「one」は、「私はこれは失敗写真だと思っています」という手厳しい指摘。努力賞をいただいた方は、ほんのりとお褒めいただいたものの、いろいろ感じることがありました。

 僕が、今回の市展で一番胸に残ったのが、レンガ車庫の内側の壁面を撮った一枚。もう、涙が出てきそうになりました。
 でも、それが伝わるのは、この壁が、糸魚川のレンガ車庫のものであって、大正の頃からずっとこのまちに建っていて、しかもそれが、ついこの間に解体されて、永久に喪われてしまったということを、僕が知っているから。そして、あの建物に対して、愛着を持っていたから。
 40男が涙ぐみそうになるような思いは、多分に「僕の思いに重なる部分がたくさんあるから」生まれてくるもの。そして、写真を見る人すべてが、そういう思いと、その思いの前提となる予備知識を持って、その写真を見てくれるわけではないわけで・・・。講評で、「これでは、この壁のコピーでしかない」と判断されてしまった橋本先生には、おそらくこの写真を撮られた方の思いというのは、伝わらないんですよね。

 普遍的なわかりやすさ。それは、普通の風景写真ではなくて、たとえば前衛的な切り取り方とかであったとしても、きちんと考えなければいけないんだな。僕が、もっともそれを痛感するであろうテーマで、それを感じさせてくれた、あの写真の出展者の方に、本当に感謝したいと思います。

 とはいえ、仕入れてきたいろんなアドバイスで知恵熱が出そうですが(笑)。また、いろいろ考えて撮らないとね。

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