グランフォンド糸魚川2010
そういえば、あちこちに「自転車イベント開催中」の交通注意看板が出ていました。でも、この日はでかけようと思ったらちょっと大きめの地震で、出鼻をくじかれて戻ってきてしまったので、すっかり忘れていました。
高低差合計2000m。あの今井不動滝の横を抜けてのぼり、また倉谷を滑空するように駆け下りてくる、恐怖のコースの自転車ツーリングイベント、グランフォンド糸魚川。今年は昨日だったのだとか。
先日、クラシックカーレビューをはじめて見た県外出身の知人が、「これならもっと人を集められるはずなのに、もったいない」という話をして、そこから激論になったことがありました。
僕自身は、イベントには「ちょうどいい規模」があると思っています。あんまり人が少ないとさみしいんだけれど、ある点を超えると、やっているひとも、見に来る人も、楽しめなくなってしまう。もちろん、大きくすることで、ちがう楽しみを作り出すことはできるのだけれど、それは、イベントの質を変えなければいけない。
僕は、都会と田舎の一番の差は、「楽しそうなことを自分で勝手にでっちあげる」という人の絶対数の差だと思っています。役所絡みとか、会議所絡みの大きなイベントではない、「自分たちが楽しむためにやる」ようなコトが、まわりを巻き込んでどんどん広がっていく。そういうことの絶対数の差なのではないかと。
官製イベントや、企業絡みイベントは、仕事なんですからオーガナイズ方法を変えても、どんどん大きくする方向を模索すればいい。でも、それ以外の、元々は「楽しそうなことを自分で勝手にでっちあげる」ことがルーツのイベントは、携わる人が苦痛にならない、来てくれた人も笑顔になれる、そういうポイントを常に探していくべきだと思うのです。
もちろん、主催者側だけが楽しそうで、来た人がみんな眉をひそめるようなものは論外ですけどね。
そして、そういうイベントで糸魚川に訪れてくれた人が、「また来たいな」と思ってくれる。いわば、来てくれる人のグラフの「山を高くする」のではなく、「谷を浅くする」ようなことができたなら、それが田舎町のイベントとしては、一番幸せな姿なのではないか。そんなことを思うのです。
そういう意味では、グランフォンドも、とても素敵な形で育っている地元イベントだと思います。走った1111人の方、そして、たくさんのボランティアや私設エイドのみなさん、お疲れさまでした。
(写真は、グランフォンドとは関係のない、通勤途中のワタクシの影の自画像でございます(笑))。
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