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2010年3月 8日 (月)

ぼくらのまちのこと

P3072228

 3/6-7の二日間、上越市の市民プラザで、「谷浜百選」と題した写真展が開催されていました。
 この写真展は、谷浜小学校のこどもたちが、彼らの好きな谷浜、自慢したい谷浜を撮り、原稿用紙半ページの作文を添えて並べたもの。写真家、佐藤秀明さん( http://www12.ocn.ne.jp/~shumei/ )に三度指導していただいての撮影だそうです。

 写真のいいところは、「写ってしまう」こと。
 小さい子でも、自分の大切なことやもの、大好きな風景など「!」は、たくさん持っています。ただ、彼らは、それを人に伝えるスキルがない。顔いっぱいの笑顔や、しぐさ。そういったものは、親しい人はちゃんと感じ取れるのだけれど、文章や絵、話などでは、十分に伝えることができず、きっと子どもはいつも、すごくもどかしい思いをしているんじゃないか。そう思います。
 絵や文章は、年を経て、トレーニングを経れば、それなりにはうまくなります(それでも、うまくなった結果、思いを人に伝えられるかといえば、そうとも限らないのだけれど)。でも、それを待ってはいられない、小さい、表現技法のない頃にも、伝えたいものは、確かにあるわけで。
 写真は、その場の映像を複写するものです。もちろん、構図や、光の使い方や、その他多くの技法の有無で、伝えられるものはかわります。確かにそこにあったはずの姿を撮ることができないで、悔しく思うことは、僕は未だに数多くありますし、「ちゃんと写し撮れた」という満足感のある写真は、それほど多いわけではありません。
 でも、逆に、撮った本人の技量に反して、「写ってしまう」ことだって、ある。それは、カメラやフイルムの手柄であり、被写体そのものの手柄でもあるのだけれど、それと同時に、移したいと願ったものに対しての撮り手の「!」が、なんらかの形で結実した結果のご褒美でもあると思うのです。

 自分の撮った写真に、この子たちはわらったり、びっくりしたり、得意げになったりしたと思います。伝えたいことをきちんと伝える力。それを育てる最初のステップにいる小学生にとっては、いつもとちがう表現の体験ができたんじゃないかと思います。
 だんだんとできるようになることの喜びもあれば、最初に来るまぐれに有頂天になりながらも、だんだんと難しさを知って、スキルアップしていく喜びもあっていい。「もうひとつのやり方」に遭遇させてくれた、この学校の先生たちは、とても素敵だと思います。

 へっぽこ写真撮りとして、とても刺激を受けた写真展でした。どうもありがとうございます。

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