道程
昨年映画で話題になっていた「おっぱいバレー」。今年、遅ればせながら原作小説を読んだのですが、まるで川上健一を思わせるような、さわやかな青春小説でした。とくに、続編の「おっぱいバレー2」の方は、もしかしたら今年読んだ小説の中では、一番の「!」かもしれません。
青春小説を気恥ずかしく読んだり、避けたりせず、なんだかまぶしい気持ちで楽しめるようになったというのは、青春が終わってしまったということに対してなんの文句もない、そんなトシになってしまったということなのかもしれないな。そんなふうに思う、不惑どころか惑いっぱなしの40歳の一年でした。
そんなわけで、その小説の冒頭に登場し、最後でも大切な小道具として再度登場する、高村光太郎の「道程」のように、新雪がうっすらつもった道で、我が足跡を振り返りながらの一枚です。
みなさん、今年もつたない文章と写真をみていただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
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