ジオパーク
ジオパークという耳慣れない言葉を聞き始めたのは、いつ頃だったのだろう。なんだか、あれよあれよという間に、「糸魚川にジオパーク認定を」という機運が盛り上がり、先日、めでたく世界ジオパークネットワークへの日本最初の加盟の3カ所のひとつになりました。
正直なところ、ジオパークは(短期的には)それで誰かが儲かったり、生活が楽になったりするようなものでもないよね。ただ、日本国中のあちこちのまちの中で、「うちのところは、こんなまちなんだよ」と紹介するときの、特徴のひとつにはなる。
この、自らのアイデンティフィケーションをちゃんとやって、埋没しないように、あえて、住んだり、遊びに行ったりする場所のひとつとして選んでもらえるようにしようという動きは、全国津々浦々でやっているけれど(それが、時にはコンサルタントの食い物にされて、ひどい浪費や頭を抱えるような「町おこし」になっていたりもするのだけれど)、糸魚川というのは、そういうことをあまり重視していないまちなのだとずっと思っていました。他よりも、ひどく遅れないことを、限られた財布の中でやる。それもまたひとつの見識だから、そうやっていこうとしているんだな、と。それだけに、こういうことを行政が市民をなんとかまきこんで一生懸命やろうとしたということに、個人的にはけっこうびっくりして、そしてすこしうれしくなったりしたのです。
僕らのまちはいいところなんだよ、と、ちゃんと言い、伝えていくことが、もっといいまちにするためにはいいことなんだという意志。これがないところにいるのは、つまらないことだから。
そんなわけで、今日の写真は美山公園で見かけた、自動販売機。売り上げの一部は、ジオパーク関係の活動に使われるそうですが、こんな看板自販機も、ちゃんとあるんですねぇ。市内ジオパークめぐりも楽しそうだけど、「市内ジオパークPRブツ探し」も、なんだか楽しい・・・かもしれません。
それにしても、携帯電話のカメラというのは、やっぱりもどかしいですねぇ。はやくカメラが直ってこないかなぁ。
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