ぼくらの基地
稲が刈られ、あちこちのはさ木に稲がかけられて、ちょっとしたパーティションになってしまうと、こういった場所は半ズボンの頃の僕らにとっては、「基地」なる遊び場になりました。
大事なものを持ち込んで、なかに隠れては、クダらない話をして盛り上がる。こわれた電気製品を拾ってきては、ドライバーとニッパーで修理だの発明だのいいながら壊す。
大切な出荷直前の商品の「乾燥工程」なのに、広い心で当時は遊ばせてくれていたんだなぁ・・・とはいえ、もしかしたら、農家の方たちはホントに困っておられたのかもしれませんね。
そんなこんなで、あちこちで稲の天日干しがはじまると、僕らのあの一週間ほどの基地でのわくわくを思い出しては、すこしだけ懐かしい気持ちになる僕なのです。
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はさ木って少なくなりましたよね。この辺りでは。
私も遊んでた。稲をかけ終えたはさ木によじ登って。
乾いた稲の匂いと、沢山の赤とんぼ。そして、肌寒い夕暮れと、虫の声。
何気なく過ごした子供の頃、今では清々しい気持ちになれる思い出ですね。
外でいっぱい遊んでおいてよかった
投稿: 元同僚 | 2009年9月25日 (金) 10時28分