曳き家
会社の近くに、全体を高くジャッキアップした建物があります。レールをかませてあるので、建物全体を移動させる「曳き家」の工事中のよう。
そういえば、駅の赤レンガ車庫を新幹線駅工事での取り壊しから守ろうという働きかけのはじめの頃には、曳き家で新駅舎にかからない場所まで動かす提案なんてのも、あったっけ。ふと、そんなことを思い出しました。
コンピュータで一般的な「アイコン」という言葉。たとえば、インターネットエクスプローラを知らなくても、
このマークを見ると、「あ、これでウェブサイトを見るんだな」とわかる。そういう、特徴的な形を持った絵文字のことを意味します。
そういう意味では、その町の特徴的な建物というのは、その町を特徴付ける「あ、この町だな」という「アイコン」としても、機能しているわけで。
お金がかかること、いろいろな調整のための時間がかなり厳しくなってきていること、そういう難しい問題がたくさんあることはわかる。だから、失いたくない建物を残さなければおかしいとか、残さないから文化的スキルのない町だとか、そこまで暴力的なことは、もう言いません。
ただただ、「そうなったら、悲しいな」。そう思っている。それだけ。
現時点での僕の「個人的な」気持ちとして、ちゃんと表明しておきます。
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