3,200円
今シーズンはじめての自転車通勤は、初日にいきなり自転車が壊れているのに気づくという、さんざんな一日でした。写真は、まだスポークが1本折れているのに気づいていない港周辺での一枚。一列に並んで海を見ているカモメたちです。
それにしても、僕の自転車の修理は、すごく大変だったそうです。スポークが1本折れ、乗っている人間の体重もあって、タイヤがゆがんでしまったとのこと。さらに、スポークの通し方が特殊な車種で、かなり細かくバラさないと直らなかった上に、黒のスポークのストックがなかったということで、銀色のスポークを塗装までして直してくれたんだそうです。
なのに、修理代は?とお聞きしたら、3,200円とのこと。なんだか、恐縮してしまいました。
僕自身、手間賃をいただく仕事をしています。3000円の手間賃といえば、どれくらいの時間しかかけられないか、想像もつきます。この修理、絶対にお店の持ち出しなはずなのです。
僕は、つい言ってしまうんですよね。「直すのに、○万円かかるから、それなら新しいものを買ってしまった方が」と。でも、その一方で、「もったいないな」という気持ちは、いつも持ってる。
だから、こういう、いつまでもモノを使ってもらおうという、心意気をお店に感じてしまうとき、すごく、頭が下がってしまうのです。
往々にして、専門店で売っているものは、ディスカウントショップで買うよりも高いものが多いです。でも、それがなぜ高いかというと、高品質だから。そして、その「高品質」には、売っている人の心意気の部分までがしっかり入っていないと、お客さんはおそらくは、「ちょっと高い」を受け入れてくれない。
でも、それが、時には今日の僕のように、「こんなに安くて申し訳ない」という感じることさえあるわけだから、僕が自転車を持ち込んだお店は、しっかりと、地元の専門店として、成立しているわけです。
僕の仕事は、同じように「地元の専門店」として成立しているのか。そんなことを考えると、はなはだ心許ない。それだけに、「あんなふうにやらなきゃ」と、再認識させてくれた、伊藤商会さんのお仕事なのでした。
助かりました。どうもありがとうございます。
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