Merry Christmas
クリスマスに限らず、ここしばらくホールのケーキを買うイベントでは、いつも上のかざりを別にしてもらってきて、家でコドモと一緒に最後の仕上げを楽しんでいます。
今年は仕事だったこともあって、この飾り付けには参加できなかったのだけど、帰ってみてびっくり。はじめて飾り付けした二年前と比べると、だいぶ「らしく」なりました。こんなところにも、成長を感じたりしてね。
そろそろ、仕事で会う人と「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。」とか「あと○日、がんばりましょう」なんて話をするようになりました。
仕事では、酷い年だった。そう感じるのは、ここ二ヶ月ほどのまさに目に見える実感としての景気の落ち込みのせいなのだと思う。日々ダークパワーに押しつぶされそうな感じだけれども、でも、僕はこうやって、イブの夜に家族とゴハンをたべて、ケーキの写真なんぞ撮ったりしていられる。
こういう年だからこそ、幸せなのだなぁと思ったり。
10代の頃、いちばん好きだったクリスマスソングは、佐野元春の Christmas time in blue でした。甘く夢のようなクリスマスだけではない。そのとき、寒い中にいるひとも、祝う余裕のない人も、いろんな人がいる。でも、そのときは、そういった歌の世界は、ある意味ただの「言い回し」でしかなかったような気がします。90年代を迎えて湾岸戦争をはじめとする実際の戦争の映像を目の当たりにし、そして今、同じ国の中で、炊き出しを受ける人たちのニュースに日々遭遇しながら、あの「平和なまちで、戦ってるまちで~」「教えてる人も、教えられてる人も~」と、いくつもいくつも並べられる、いろんな状況の人のことを、すこしは現実感を持って想像できるようになりつつある。
そして、どんな人たちにも、生きている人にはクリスマスの日や、あたらしい年はやってくるし、そのとき、ちょっとだけ、心の中のなにかを変えることができるきっかけが訪れる。
年を経るということは、歌と再会するということでもあるんだな。Christmas time in blueとの再会は、今年がいままでで一番鮮烈だったのではないか。そんな風に思うのです。
そんなわけで、つたない文章と写真を見に来てくれるみなさんにも、Merry Christmas!。
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