見上げる
フェスの途中、蘭燃さんのステージの途中、ちょこっと外に出て、入り口の三連アーチのところから見上げてみました。
あたたかい黄色い光。外の人のためのちょっとうるさいバルーンライトの白い光。そして、駅の方の青白い光。
こういう時には、あまりヤヤこしいことは考えません。ただただ、「また、こうやってここで歌が聴けるといいなぁ」。ただそれだけを思う。
あれば、叶えられるかもしれない。なければ、絶対叶えられない。それだけのこと。
もちろん、ヤヤこしい話がたくさんあるのは、十二分に承知しているのです。お金のこと、新幹線の工期のこと。そもそも、この建物が要るとか、要らないとかいう議論のことについても。
でも、そういうこと抜きに、ただただ、「あぁ、心地いいなぁ」と思い、「また、聴きたいなぁ」と思う。そういう、とてもとても単純な思いに浸った瞬間があったということを、忘れないで痛い。そう思った夜なのでした。
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