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フェスの途中、蘭燃さんのステージの途中、ちょこっと外に出て、入り口の三連アーチのところから見上げてみました。
あたたかい黄色い光。外の人のためのちょっとうるさいバルーンライトの白い光。そして、駅の方の青白い光。
こういう時には、あまりヤヤこしいことは考えません。ただただ、「また、こうやってここで歌が聴けるといいなぁ」。ただそれだけを思う。
あれば、叶えられるかもしれない。なければ、絶対叶えられない。それだけのこと。
もちろん、ヤヤこしい話がたくさんあるのは、十二分に承知しているのです。お金のこと、新幹線の工期のこと。そもそも、この建物が要るとか、要らないとかいう議論のことについても。
でも、そういうこと抜きに、ただただ、「あぁ、心地いいなぁ」と思い、「また、聴きたいなぁ」と思う。そういう、とてもとても単純な思いに浸った瞬間があったということを、忘れないで痛い。そう思った夜なのでした。
糸魚川近辺の隠れた名物の一つ、お茶に塩をいれて泡立てて飲む「バタバタ茶」がペットボトルになって、当日売られていました。
ボトルの横に、線がはいっているんだよね。
「ここまで飲む」の線まで飲んだら、もう一度蓋を閉めて、瓶を振る。そして、泡がたくさん出てきたところで、飲む。茶筅での泡立てにはかなわないかもしれないけれど、なかなかいい感じのバタバタ茶になります。
最初にこれを飲んだときは、このフェスの打ち合わせの最終盤、首謀者のG氏の事務所でした。振って泡立てながらふたつの湯飲みにバタバタ茶を注ぎ分けながらの打ち合わせ。とりあえず、フェスが無事おわってほっとしているのだけれど、どうやって保存の話を進めていくか、本当にしんどいのは、これからなんですよね。
ところで。
「ここまで飲む」の文字を見て、思い出したのは、講談師の神田山陽さんが出ていた牛乳のCMでした。半分飲んで、あとから好きなジュースをつぎ足して、フルーツオレにするやつ。あのCMの「まだ飲まない」と、妙に頭の中でつながってしまう、糸魚川のバタバタ茶なのです。ご近所のお店でみつけたら、ぜひ1本飲んでみてくださいな。
今年のれんが車庫イベントも、たくさんの人にお越しいただき、無事おわりました。本当にありがとうございます。
夕方の一般公開の時間帯に、娘の友達とお父さんが見に来てくれたときのこと。
「もうじきなくなっちゃうかもしれないから、一回見せたかったんだ」
そのお父さんは、娘さんに話しかけていたのを聞いて、なんだかとてもうれしくなりました。
田舎町がもう少しひらけた町になるということが、かつて、「駅前に英会話教室とサラ金と、ファーストフードのお店がすぐに見つかる」町だったという時期がありました。それが、本当に「垢抜けてる」かといえば、決してそうではない。全国どこでも、おおむね同じ動き。糸魚川はもう少し田舎町で、そういった動きに混ぜてもらえなかっただけに、そういう形には幸いなってはいません。だからこそ、「ちょっとだけ、ほかと違う」という、どの町でも持っている個性のようなものが、まだまだ残っている。
町の個性というのは、たとえば有名な武将が出たとか、立派な城があるとか、ほかに誇る雄大な庭園があるとか、そういうものではなく、糸魚川ならたとえば、裏通りに残るずいぶんと古い雁木道であったり、大和川小や旧田海小敷地のはしっこに残るレンガの校門であったり、砂浜ではなく、砂利が広がる海岸だったり、そういう、あっても気にもとめないようなあたりまえのもので、でも町を出て行ったとき「あれ、ここにはこれないんだ」とふいと気づくようなもの。ほんのわずかなちがいの積み重ねだと思うのです。
そういうものは、「作る」ものではなく、いつのまにか「ある」もの。ほかとの違いと大切にしたいなら、ちがいをあえて減らすようなことは、しなくてもいいよね。
僕が、れんが車庫にこだわる理由のひとつは、それなのです。
だから、見に来ていただきたかったし、そういう思いで見に来てくれた娘の友達のお父さんが、とてもうれしかったのです。そういう思いでこの建物の中を楽しんでくれた方が、きっとたくさんいたのではないでしょうか。本当に、本当に、どうもありがとうございました。
サマーフェスティバルinレンガ車庫2008もいよいよ明日。当日お配りするプログラムなどを用意していたら、会社のPCのハードディスクの中にもう5年も前になる見学会イベントで撮影した写真が残っているのに気がつきました。
デジタルカメラで5年前といえば、もう「ひとむかし」前の機材。人のを借りて、おっかなびっくり、レンズ交換もせずに撮っていた頃です。
困ったことにあれから写真の腕はいっこうに上がらないのですが、れんがしゃこは、この写真に写っている転車台が埋め立てられたりと、少しずつ新幹線計画とともに、姿を変えています。
残したいという願いは、強くあります。
でも、それ以前に。多くの人に、みてもらいたい。「あぁ、こういう建物なんだ」と実感してもらいたい。
だからこその、明日のフェスなのです。
コンサートホールとしても、空の色がすこしずつかわっていく中、まるで全体がスピーカーになったかのように「鳴る」この建物はとても魅力的です。
ちょっと天気は悪そうですが、ぜひ、お越しください。お待ちしています。
アーチのむこうにゆらゆらとゆれる熱気と、そこで働く鉄道のオヤジさんたち。
最近は「部外者立ち入り禁止」の表示がおおきくて、なかなか近寄れない感のあるれんが車庫ですが、今週土曜日、8/23のイベントでは、こころおきなく中に入って、サキソフォンやピアノのセッションとか、歌劇奴奈川姫で歌われる歌とか、去年も楽しんだ藤井さんたち4人の演奏とかを、ゆっくり堪能してもらえます。
夕方からのライブはチケットが必要ですが、15:00~17:00の間は実際に中に入ってのんびり見ていただけますので、ぜひぜひ、糸魚川駅構内の、赤れんが車庫までお越しください。
詳しくは、こちらを。
糸魚川街なか資源・ジオパーク
サマーフェスティバル in レンガ車庫2008
http://www.e-hisui.com
今朝の地域紙「糸西タイムズ」を見ていたら、二面になんだか見慣れた顔が載っている大きな記事が。
母と長いこと戦友のように働いてきた同僚さんの、趣味の廃木アートの紹介でした。
僕は、このおじさんがバリバリ働いておられた頃に、職場に遊びにいってかわいがってもらったりした小学生時代を過ごしているので、今のお年をあらためて新聞で見て、びっくりしてしまったのだけど、僕が40男になるわけですから、そりゃトシもとるよね。
というわけで、今日の一枚は、先日ウチにこられた時にいただいた小品を。上に載っているのは、今月末に引き払う家人の単身赴任先で枯れかけていた苔玉。こちらも、今週末に、最後の荷物の運び出しが待っています。
一ヶ月以上続く、長い長い夏休み。そんなものと無縁になってしまって久しい身には、働きながらの暑さが堪えて、暑い暑い夏がずっと続いてしまうような気分になってしまったりします。
でも。
ふと、お盆の終わりに近所の庭先の朝顔を見て思うのです。
あぁ、夏もそろそろ終わりなんだなぁ。
今日ちょこっとでかけた北陸方面では、もう稲刈りをしている田んぼを見かけました。昼間は暑くても、日陰に入るととても心地よかったりするし、夜窓をあけて寝ると、時には朝方寒かったりもする。
そして、夏が終わると、今年もあと残り半分・・・と思ってカレンダーを見ると、実はもう、三分の一しか残ってないんですよね。
そして、お盆明けの仕事。気ばかり焦ります(笑)。
僕が住む青海は、いわゆる企業城下町。オヤジも、祖父も、その会社で働いていることに誇りを持っていました。僕が別の会社に勤めて、仕事でオヤジが働いている会社にいくことがあると、祖母は「今日は『会社』にいくんか」なんて言って、僕を苦笑いさせたものでした。会社=電気化学工業。そして、僕の勤め先は、最後まで祖母にとっては「会社」ではなかったようで。
そして、僕の親戚にもそういった人はたくさんいて、結果として、お盆のお墓参りにいくお墓にも、こんな場所があったりします。
この「タンク山墓地」は、おらが町の工場を見下ろす小高い丘の上にあります。長年デンカマンを勤め上げた親戚のおじさんにとっては、「ウチの墓はここに建てたい」と思う、理想の場所だったのかもしれません。
個人的には、そこまで会社に殉じたいとは思わないけれど、それくらい自分の仕事に誇りを持ってはいたい。そう思ったりした、おらが町の工場近くのお墓参りなのでした。
というわけで、予報は雨。できるかどうか心配だったおまんた祭りフィナーレの花火大会は、ありがたいことに予想に反しての快晴。スタート時には星空まで広がっていました。
それがだんだんと風がつよくなり、最後の花火があがったあとに、急に雨が降り出して・・・。
先週のおうみ祭りの花火も午後から雨の予報だったのに、夕立と深夜の雨にはさまれて、花火の時間帯だけ雨が我慢してくれました。今年の花火は、案外とゲンのいい花火なのかもしれません。
この日は、子供の友達のご家族と一緒に河原で花火を見ていたのだけど、興味を持ったそこのうちの子にちょっとレリーズを貸してみました。シャッターを押すとぱちっと写る普段の写真とちがって、押している間、数秒にわたってシャッターを開いて撮る花火写真はなんだか不思議だったようで、ちっちゃい子なのにすごく楽しそうに一眼レフで撮影していました。こういう子が写真に興味を持ったりして、リタイヤしたころの僕に写真を自慢にきてくれたりすると、きっと楽しいだろうなぁ。
というわけで、明日からまた仕事。がんばります。
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