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2008年8月24日 (日)

サマーフェスティバルinレンガ車庫2008ご来場ありがとうございました

Img_9486 今年のれんが車庫イベントも、たくさんの人にお越しいただき、無事おわりました。本当にありがとうございます。

 夕方の一般公開の時間帯に、娘の友達とお父さんが見に来てくれたときのこと。

 「もうじきなくなっちゃうかもしれないから、一回見せたかったんだ」

 そのお父さんは、娘さんに話しかけていたのを聞いて、なんだかとてもうれしくなりました。

 田舎町がもう少しひらけた町になるということが、かつて、「駅前に英会話教室とサラ金と、ファーストフードのお店がすぐに見つかる」町だったという時期がありました。それが、本当に「垢抜けてる」かといえば、決してそうではない。全国どこでも、おおむね同じ動き。糸魚川はもう少し田舎町で、そういった動きに混ぜてもらえなかっただけに、そういう形には幸いなってはいません。だからこそ、「ちょっとだけ、ほかと違う」という、どの町でも持っている個性のようなものが、まだまだ残っている。

 町の個性というのは、たとえば有名な武将が出たとか、立派な城があるとか、ほかに誇る雄大な庭園があるとか、そういうものではなく、糸魚川ならたとえば、裏通りに残るずいぶんと古い雁木道であったり、大和川小や旧田海小敷地のはしっこに残るレンガの校門であったり、砂浜ではなく、砂利が広がる海岸だったり、そういう、あっても気にもとめないようなあたりまえのもので、でも町を出て行ったとき「あれ、ここにはこれないんだ」とふいと気づくようなもの。ほんのわずかなちがいの積み重ねだと思うのです。

 そういうものは、「作る」ものではなく、いつのまにか「ある」もの。ほかとの違いと大切にしたいなら、ちがいをあえて減らすようなことは、しなくてもいいよね。

 僕が、れんが車庫にこだわる理由のひとつは、それなのです。

 だから、見に来ていただきたかったし、そういう思いで見に来てくれた娘の友達のお父さんが、とてもうれしかったのです。そういう思いでこの建物の中を楽しんでくれた方が、きっとたくさんいたのではないでしょうか。本当に、本当に、どうもありがとうございました。

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コメント

糸魚川がほんの少し田舎で・・・同じ気持ちです。この10年で日本中の地方都市が同じ景色になり、そんな景気に憧れる田舎人もたくさんいます。でも糸魚川がほんの少し田舎で、日本の原風景みたいなものが残された「幸運」を大切にしたいと思います。赤レンガはその象徴なのかもしれません。この取り組みに協力したいと思っています。

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