雪はだんだん黒くなる
この間、旅行番組を見ていたら、南国に住んでいるお年の女性が、旅行先の青森で雪を口にはこんでいました。僕らは、「雪はきたないから食べちゃだめ」と言われて育ったクチなので、ちょっとびっくりしてしまいました。
そういえば、南極で吐く息が白くならないのは、水蒸気が水滴になるとき芯になる細かいチリがないから、つまり、空気がきれいだからだということも知りました。
だとすれば、ウチの近所に降っている雪なんて、みんなツブの真ん中にゴミもってるわけで、あんまりきれいじゃないんだろうなぁ(笑)。
さて、写真は、最近あちこちでみかける、駐車場脇につみあげられた雪の溶け残り。
雪がたくさん降っていた時期に重機で集められ、積み上げられる雪は、雪の切れ間の晴れの時には、上にチリやゴミがつもって、脇を削ってみるとまるで地層みたいになっていたりします。
それが溶けていくと、雪が水になってなくなっていくわけで、その間のゴミやチリだけがどんどん貯まっていきます。かくして、このように雪のカタマリの表面は、どんどん黒くなっていく、と。
雪山の表面に貯まった黒いチリやゴミ、砂などの濃さもまた、一つの季節のバロメータなのです。
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