アカウンタビリティ
以前何度かこのブログでも紹介した、姫川橋通行止めの件ですが、松が明ける頃から、また全面通行止めとなりました。当面また、糸魚川への移動は不便な日々となりそうです。
なのですが、この工事、この橋を通る人にそうとう不評だからなのでしょうが、だんだんと説明が充実してきました。
最近も、写真のような看板が登場。この看板によると、「橋の寿命を延ばす」ための工事なんだよということや、そのために「地震対策ですよ」「床の補強もやりますよ」「構造の補強もやりますよ」といったことが、きちんとわかります。
まわりで多く行われる工事。なんのためにやってるんだろ?ってよくわからないものもあります。お題目のように繰り返される「無駄な公共事業」の声。でも、その一方で、ニーズがまったくない中、ただ単に利権をむさぼるために行われる工事なんて脳天気なものを山のようにできるほど、世の中実は甘くないわけで、すべての事業はなんらかのニーズや問題解決のために行われるわけです(もちろん、実施がその優先順位でいいのかとか、その方法でいいのかとか、そういう問題はありますが)。そんな中、「無駄な、無駄な」という連呼は、ある意味、ちゃんと考えなくてもいいことにしてしまう怖いお題目なのかもしれない。でも、その一方で、「なんでこんなことやってるんだろ」と思うことも、実際にはけっこうあるわけで、それは突き詰めれば「知らない」からだと思うのです。
わかりやすく、「なんで?」をそのたびに開示していくこと。それが、場合によっては事業を進める人への風当たりを弱めるケースも、多々あるんじゃないか。僕は、そう思うのです。
そういう意味で、この橋の工事をめぐって、だんだんと表示が増えていくのは、小さいことだけれど、なんだかいいことだなぁと思ってしまうのです。
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