つないでいく
寒くなってめっきり数の減った自転車通勤の日。陽の当たる日でもなかなか寒いのだけど、えいやっと出てさえしまえば、それなりの出会いがあります。
今日の「それ」は、姫川の橋の上で。
川の中に、なんだか陽の光にてらされて、きらきらしたものがいくつもある。よく見てみると、それはみな、力尽きた鮭たち。この写真でも、右下に一匹、写っています。
故郷に帰ってきて、コドモを残し、そのまま川で力尽きていく連中。毎年見る光景だけど、毎年なんだかいろんなことを考えます。もう少し小さい川だと、もう川のあっちにも、こっちにも鮭が力尽きて行き倒れているのが、道ばたから見てはっきりわかるようなところもあって、命をつないでいくということの問答無用の重さを感じてしまうのです。
誰に葬られることもなく、子供と過ごすこともなく、去っていく彼ら。だとすれば、命を受け継がれたちっちゃいオレンジ色の玉たちが、一匹でも多く大きくなることが、彼らへのはなむけなんだろうな。そんなことを、ふと思ってしまうのです。
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