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2007年12月 5日 (水)

モノクローム

Img_5769 ヘタクソ写真を毎日撮るようになって、雪が降るということの効果をまた一つ知るようになりました。

 それは、街がモノクロになるということ。

 写真はカラーがあたりまえ。でも、一方で表現の一技法として、モノクロ写真を撮り、発表している人はたくさんいます。はるか昔、自分が中学の頃に入った写真クラブ(引っ越し前の旧青海中には、第一理科室の奥に、なぜか暗室があったのです!)では、顧問の先生に、まず白黒フィルムで撮影しろとも言われました。

 でも、モノクロ写真というのは、目の前から色という要素を引いて、隠れているほかの「!」を見つけ出すというもの。スナップを撮るようにいつも撮っているカラーの写真よりは、ずっときちんと考え、作意を持って撮る必要がある。そして、撮れたものを後で見ても、あぁ、いまいちだなぁと思うことの方が多くて、実はけっこう難しいなと思うのです。

 それが、雪が降ると、突然あちこちの色がなくなり、彩度10%くらいの世界になってしまう。確かに色は残っているのだけれど、それはほのかなもので、おおむねモノクロになったあちらこちらの景色は、「そうか、モノクロで切り取ると、こんなこともできるのか」と思わせてくれる。そんなきっかけにもなるのだなぁと。

 というわけで、今日の写真は、いつもお昼を買う糸魚川高校前のコンビニから、お向かいの山の木々たちの葉を撮ったもの。作意を持って撮影したモノクロ写真ではなく、単に露出を間違えて撮影したカラー写真です。あちこちで消雪パイプから水が出て、空からは白いぼたぼたが落ちてくるこの季節、少しはモノクロで風景を切り取るスキルが、僕には生まれるんでしょうか(きっと、無理だろうなぁ(笑))。

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コメント

確かに降り続く雪景色だと、色がなくなりますね。
スキャナーで読み込んでいる時なども、機械が勝手に色をなくすようなこともあります。ま、それはやり直せば色が蘇るんですけど。

今年は敢えてモノクロを使ったこともありました。ま、本格的に撮るのではなくて、お遊びでスナップなんですけど、けっこうよかったですよ。
プリントしなければ、あまりお金もかからないので、これで銀塩に復帰するという手もありますよね。(悪魔の囁きかも)

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