ヘタクソ写真を毎日撮るようになって、雪が降るということの効果をまた一つ知るようになりました。
それは、街がモノクロになるということ。
写真はカラーがあたりまえ。でも、一方で表現の一技法として、モノクロ写真を撮り、発表している人はたくさんいます。はるか昔、自分が中学の頃に入った写真クラブ(引っ越し前の旧青海中には、第一理科室の奥に、なぜか暗室があったのです!)では、顧問の先生に、まず白黒フィルムで撮影しろとも言われました。
でも、モノクロ写真というのは、目の前から色という要素を引いて、隠れているほかの「!」を見つけ出すというもの。スナップを撮るようにいつも撮っているカラーの写真よりは、ずっときちんと考え、作意を持って撮る必要がある。そして、撮れたものを後で見ても、あぁ、いまいちだなぁと思うことの方が多くて、実はけっこう難しいなと思うのです。
それが、雪が降ると、突然あちこちの色がなくなり、彩度10%くらいの世界になってしまう。確かに色は残っているのだけれど、それはほのかなもので、おおむねモノクロになったあちらこちらの景色は、「そうか、モノクロで切り取ると、こんなこともできるのか」と思わせてくれる。そんなきっかけにもなるのだなぁと。
というわけで、今日の写真は、いつもお昼を買う糸魚川高校前のコンビニから、お向かいの山の木々たちの葉を撮ったもの。作意を持って撮影したモノクロ写真ではなく、単に露出を間違えて撮影したカラー写真です。あちこちで消雪パイプから水が出て、空からは白いぼたぼたが落ちてくるこの季節、少しはモノクロで風景を切り取るスキルが、僕には生まれるんでしょうか(きっと、無理だろうなぁ(笑))。
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