水しぶき
どこの激流かとおもうこの光景、実は、今日の昼間の姫川でのもの。姫七発電所の放水路に一人ずつ順番に挑んでは練習する一人乗りカヤックの人たちの集団なのでした。
確かに、発電所の放水路なら、いつでも急流。でも、ちょっとそこからはずれれば流れはおだやかになる、近くで順番をのんびり待って、よこからすっと入っていけば、かなり激しい状態で楽しめる。ナンバーを見ると、関東方面から集団で来ていたようで、そう考えると、手頃な川幅、放水路からの豊富で激しい流れの水量、そこから少し離れるとそれほど流れがきつくない川、路上駐車が問題のない堤防道路があることなどといった条件がそろっている川って、あまりないのかもしれない。おそらく、彼らにとっては、「穴場」なんだろうなぁとも思う。
でも、僕は仕事の関係で、ここに放水している発電所の中の、大量の水の濁流を見せていただいたこともあるし、小さい頃から「サイレンが鳴ると、発電所がダムの水を放流するから、川からすぐ離れるんだよ」とも、口すっぱく言われてきたこともあって、正直言ってなんだかヒヤヒヤして仕方ありませんでした。
自然を愛すると言う人たちの中には、間違いなく、自然が自分たちにほほえむことは好きでも、実際のところ、そういったものが自分たちに向ける刃に対しては驚くほどに無警戒な人たちもいる。安全だと思っている放水路の流量が突然増えることも、水のなかに人のコブシよりももっと大きな石(岩?)がまじって流れてくることも、ありえないわけではないのに。それに、今日は午前中は天気がよかったけれど、一方で、上流の長野県側の天気の具合によっては、妙に川が増水するケースもある。晴れた日の姫川河口付近は、すっかり干上がったような河原にこの放水路からの水だけが流れていて、一見「人為的に完全にコントロールされていて楽ちん」そうな川にみえることもあるのだけれど。
「えせ自然派」みたいな人に対しての苦手意識が強い僕の、考えすぎなのかもしれないけれどしれないですけどね。
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