納涼
大きなお祭りがたくさんある夏。でも、この季節の本当の主役は、その場所に住んでいる人たちだけが集まって、一緒ににこにこするだけの、本当に小さいお祭りなんじゃないか。そんなことを思ったりすることがあります。
この日は、ウチの「ムラ」の盆踊り。公民館横の広場に一日だけでっちあげた太鼓の台。登って太鼓を叩くひとも、立ち上がって汗振り乱し・・・なんてことはなく、座りながら、交代しながら、叩いている。そして、踊りを見ていると、どこからとなく知った顔のおじさんがやってきて、紙コップを渡し、そこに一升瓶からぬるい日本酒を注いで「運転しないでね~」なんて言いながら、去っていく。でも、もとより、車に乗ってくるような人なんて、あんまりいないご近所ばかりのお祭りなのです。
にこにこしながら浴衣を着込んで「おまつり!」といいながらこの場にやってきて、風船釣りに大喜びし、帰ってきて花火を楽しむ。こんな夏が楽しいコドモなら、きっといい夏休みだ。そんなふうに思って、自分のコドモながら、ちょっとうらやましくなってしまったりもするのです。そこにあるのは、確かに自分がコドモの頃に体験した「それ」に近いものなのだから。
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